明るい太陽と陽気な笑顔!南イタリアへハネムーン
ほぼ全域が地中海性気候帯に属する南イタリアは明るく開放的なエリアです。青い海に白い雲。真赤なトマトと緑のオリーブ。イタリアを象徴する色彩がここにはあふれています。それに加えて人情あふれる人たちとのふれあい。言葉を超えて温かな心が伝わってくるようです。
古代ローマよりもっと古く、ギリシャから渡ってきた人々が南イタリアに町を作りました。ナポリ近郊のパエステゥムやシチリア島のシラクーサはその時代の世界遺産があることで有名。それ以来海から陸からやってきた人たちがこの地を行き交い、刻んでいった歴史がいまの南イタリアなのです。
このエリアの中心、ナポリはイタリアでも1、2を争う美食の街。ピッツァをはじめ、いま世界中どこでも食べられるイタリア料理はナポリの料理が原型だとも言われています。太陽と地中海の恵みが生んだ郷土料理が世界一ポピュラーな料理になったのです。
ヨーロッパのビーチリゾートとしても有名な南イタリアへ、ぜひ新婚旅行におでかけください。
南イタリアの玄関口としてはナポリ。ローマ、ミラノに次ぐ第三の都市になります。日本からは直行便がないため、ローマもしくはミラノを経由して向かうことになります。
南イタリア周遊の定番は、やはりなんといってもカプリ島やアマルフィ、古代都市ポンペイは外せません。ハネムーンらしく4つ星以上のホテルを希望する場合なら、最低でも7日間、1人30~40万円ぐらいが目安になります。
とんがり屋根のアルベロベッロや洞窟ホテルがあるマテーラなどへも足を延ばしたい場合は8日間は必要。また、経由地であるローマやミラノ観光もからめてオリジナルのプランを立ててもらうのもおすすめですよ。
格安で行きたい場合、ターキッシュエアラインやアエロフロートがありますが、1日以上かかるので旅行日数が短い場合は不向き。また、リゾート地であるため、学生向きの格安ホテルに宿泊するのはちょっと新婚旅行らしさに欠けるかもしれません。
ナポリまでは、必ずミラノかローマで乗り継ぎになるので、最低でも7日間ないと往復しただけの旅になってしまいます。
旅行日数をおさえてポイントを絞った観光にするなら、乗り継ぎ都市であるローマで2日間、アマルフィかカプリ島で2日間、もう1日でナポリ・ポンペイ観光がいいかもしれません。
8日間あれば、アルベロベッロやマテーラ、ヴェネツィアなどを組み合わせるのもおすすめ。
せっかく新婚旅行で南イタリアまで足を延ばすのですから、パッケージツアーにはないオリジナルの周遊プランを提案してもらっては?
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地中海性気候の南イタリア。冬は温暖ですが湿度があり、夏は乾燥して暑いのが特徴で、とくにシチリア島のパレルモなどはその傾向がさらにはっきりしています。
ハネムーンを暑い夏に計画したカップルは熱中症対策としてミネラルウォーターを持ち歩くのもいいでしょう。また1日のなかで寒暖差が大きく、真夏でも最低気温は15℃くらいになることもあるので、朝晩外出する時は長袖が必要です。
冬は天気が悪いとかなり寒くなるので、日本の冬と同じような防寒をすれば、寒い中の新婚旅行も楽しく過ごせますね。
穏やかな気候で旅費がピーク時より安めを狙うなら5月、6月頃がベスト。
とにかく値段の安い時期にハネムーンに出かけたいというカップルは、オフシーズンの11月~3月がオススメです。特に1月・2月・3月(お正月や春休みを除く)は最も底値になります。
気候条件に左右されやすく、年間で洞窟内に入れるのは1/3程度の青の洞窟。新婚旅行で訪れるなら、夏場の波の低い日を狙うのがベストです。
夏以外でも晴天の午前中なら見ることができる日も多いですよ。悪天候の場合と冬期は、船が出ないので注意しましょう。できれば近くに数日宿泊をして、チャレンジしてみるのがいいかも。
ビーチリゾート満喫の新婚旅行が目的なら、天気が安定している6月下旬~9月初旬がベスト。でもこの時期はバカンスシーズンでもあるので混みあいます。ホテルも予約が取りにくくなるので、要注意。
また、カターニア、パレルモ、メッシーナなどの大きめの街では、8月になると夏季休業になる店がたくさん。よく検討してから計画を立てましょう。
ビーチでは泳ぎたいというカップルも6月~9月に訪れるのがオススメ。街歩きや遺跡観光が目的なら、上記を除いた春や秋(3月・4月・5月・10月・11月)がいいでしょう。
12月、1月の冬季でもシチリア島は暖かいのですが、暖房設備が整っていないため、肌寒く感じることも。上着やマフラーは忘れずに。
アマルフィハネムーンなら4月から10月がベストシーズン。ただし、7月から9月は日差しが強いので、紫外線対策をしっかりして観光に。暑いので熱中症対策も万全に準備して行きましょう。
でも湿度は低く、日本のような蒸し暑さにはないので、ハネムーン中は気持ちよく過ごせますよ。
カーニバル時期はヴェネツィアだけでなく、イタリア全土でなさまざまなイベントがあるので混雑が予想されます。イースター時期も同様に世界各地からたくさんの人が訪れるのに加えて、お店や観光地が閉まっていることも。
カーニバルを含めたイベントと祝祭日は事前に調べておくのが無難です。もちろんハネムーンコンシェルジュに相談しておくのが一番ですね。
南イタリアの各都市に滞在する場合、宿泊税がかかります。ホテルのランクによってさまざまですが、ナポリでは1~5ユーロ(ただし11泊以上は課税なし)。アマルフィは1.5~5ユーロ(5泊以上はなし)、アルベロベッロは0.5~1ユーロ(4泊以上はなし)など、都市によって金額がいろいろ。
詳しくはハネムーンコンシェルジュにおたずねください。
ナポリハネムーンのホテル選びで最も大切なのは「治安の良さ」。駅周辺は観光には便利ですが、スリが多くナポリらしさが楽しめません。ハネムーンには、サンタルチア地区かキアイア地区での滞在がオススメです。
中でも「グランドホテル・ヴェスヴィオ」はサンタ・ルチア港の卵城を目の前にした1882年創業の老舗ホテル。ロマンティックな新婚旅行にしたいなら、イチオシです。部屋からはもちろんレストランからもナポリの素晴らしい景色が眺めます。伝統の落ち着きと現代的な快適さを両立させた人気の高級ホテルで、ワンランク上の滞在が楽しんでは。
このほか海沿いの「ホテルエクセルシオール」やナポリ中央駅が目の前の「スターホテルズ テルミヌス」なども、便利で快適な滞在ができると人気です。
レモンの段々畑が広がるアマルフィは、イタリア随一のリゾート地。世界遺産に登録されているカラフルな家々が立ち並ぶアルフィ海岸は、ハリウッドのセレブたちにも人気です。
そんなアルフィでのハネムーンには、窓を開けるとすべて海と空という眺望が見事な「ホテル・サンタ・カテリーナ」がオススメ。映画「アマルフィ 女神の報酬」で登場した、海岸沿いのレモンの木に囲まれたこのホテルでは、ブーゲンビリアなど南国を思わせる花々に囲まれたスパにトライ。時を忘れさせる体験ができます。
また地中海を見渡すロケーションに真っ白な建物が素晴らしい「グランド コヴェント ディ アマルフィ」は、歴史ある修道院を利用したホテル。アルフィの中心から近い立地条件が、新婚旅行にバッチリです。
海を渡ったシチリア島は様々な文化が融合し、独自の文化を形成しています。地中海最大のこの島では温暖な気候の中、ラグジュアリーなハネムーンを体験しましょう。
贅沢なハネムーンステイを夢見るカップルには「ヴィラ・アテナ・ホテル」はイチオシ。世界遺産の神殿の谷アグリジェントにあるこのホテルは、ゆったりとくつろげるワンランク上の客室やスタッフのホスピタリティが高く評価されています。
シチリアらしさを求めるなら、セレブも訪れる憧れのリゾート、タオルミーナへ行ってみては。映画グランブルーに登場した「カポタオルミーナ」や美しさが格別な「ベルモンドグランドホテルティメオ」、「ベルモンドヴィラサンタンドレア」、修道院を改修した重厚感あふれる建物での極上スティを楽しめる「サン ドメニコ パレス ホテル」など、シチリアカルチャーを感じる贅沢な時間を過ごせますよ。
世界遺産に登録されているアルベロベッロ。迷路のような小径とトゥルッツと呼ばれるとんがり屋根に白い壁の家が立ち並ぶ街並みは、まるでおとぎの国のよう。もちろんハネムーンでは、このかわいいトゥルッツのホテルに泊まるのがオススメ。アパートメント形式で、1泊から宿泊可能なところが多いので、短めのスティでも安心です。
トゥルッリ地区の中心部にある「ティピコ リゾート」はカップルに人気のロケーション。真っ白な石造りの室内は、新婚旅行のロマンティックな滞在を約束してくれます。
伝統とモダンさを兼ね備えた「ル アルコーヴェ リゾート ネイ トゥルーリ」もハネムーンカップルにはうれしいことづくしのホテル。高級感あふれる心地よい客室と、朝食が美味しいと人気ですよ。
石灰質の岩肌に作られた「サッシ」と呼ばれる洞窟住居で有名なマテーラでは、洞窟式住居を利用したホテルが独特の雰囲気。
ホテル「サンタンジェロ ラグジュアリーリゾート」は洞窟の中に作り出されたモダンで洗練された室内が、とってもエレガント。ベランダから美しい眺めを楽しみながら朝食をいただけば、極上のハネムーン時間が過ごせます。
青の洞窟をどうしても見たいハネムーナーにはカプリ島宿泊もおススメです。ナポリから南に約30キロ。ナポリ湾に浮かぶこの島は青の洞窟だけでなく、その美しい景観から世界中の観光客を魅了しています。
そんな島での極上スティを約束してくれるのが「JK プレイス カプリ」は。プリ島ホテルでも指折りの高級感あふれるこのホテルでは夢心地のハネムーン滞在が可能です。
古代ローマから温泉地として愛されてきたイスキア島も新婚旅行にはぴったり。「ポセイドン」ホテルはビーチに面した温泉プールが魅力のリゾートホテル。ビーチリゾート気分を味わいながら、海を望むスパでリラックス。優雅で心地よい時間が魅力です。
1860年まで両シチリア王国の首都だったナポリ。地中海貿易の拠点として栄えたこの街は、活気あふれる下町の雰囲気と港が魅力的。世界遺産に登録されている旧市街とその独特な美しさは「ナポリを見てから死ね」といわれるほど魅力的です。
見どころのひとつ「卵城(カステロ・デル・オーボ)」は絶景スポット。ナポリの眺望を2人締めしながらの記念撮影は外せません。
またフォトジェニックなスポットではナポリの街が一望できるポジリポの丘(聖アントニオのテラス)も素敵。夜景をバックの記念写真がオススメです。
ミステリアスな体験ができるのは、ナポリ地下に眠る「ソッテラネア」。ギリシャ時代には石切場として、またローマ時代には水源地として使われてきた地下40メートルの世界では古代ローマ時代へタイムスリップできますよ。
ギリシャ・ローマ時代の美術品をじっくりみたいカップルは、ぜひ「国立考古学博物館」へ足を延ばして。イタリア2大博物館のひとつであるこの博物館で、ポンペイ遺跡で発掘された出土品などを見ながら古代の暮らしに想いを馳せましょう。
宗教美術、建築を堪能するなら「サン・ジェンナーロ(ドゥオーモ)」と、ドゥオモ内にある「サンセヴェーロ礼拝堂」が必見。バロック絵画や彫刻で飾られた礼拝堂は見応えがあります。カラフルな「サンタキアラ教会」も必ず訪れたいスポット。色鮮やかなマジョルカ焼きのタイルで埋め尽くされた回廊は、見応えたっぷりです。
大勢の人たちが集まる、ナポリの下町感あるれる「スパッカ・ナポリ」も歩いてみましょう。ナポリらしいお土産探しはここできまり。
ほかにもサン・ドメニコ マッジョーレ広場やジェズ・ヌォーヴォ広場などに足を運んで、ナポリっ子と一緒にカフェでコーヒーを飲みながらくつろぐのも、ハネムーンの思い出になるかも。
古代の生活が閉じ込められた世界遺産、ポンペイ。ローマをも凌ぐ繁栄を遂げていた街でしたが、ヴェスヴィオ火山の噴火で一瞬にして埋もれてしまいました。
そんなポンペイ遺跡では人々の住んでいた家やカウンターが並ぶ商店、浴場など、古代都市での生活が当時のまま。ハイライトはフレスコ画が飾られた秘儀荘。壁に描かれた「ディオニュソスの秘儀の図」には太古の昔に禁じられていたディオニュソス信仰が描かれています。ポンペイでしか見ることができないこの壁画は、新婚旅行の思い出にぜひ写真に残しましょう。
見どころ満載のポンペイをハネムーンで訪れるには電車も便利ですが、ナポリ出発のポンペイ観光ツアーに参加するのがオススメ。新婚旅行だから迷ったり、心配したりなしのオプショナルツアーで快適に見学するのがいいですよね。
イタリア人にも人気の避暑地、アマルフィ。ナポリから南へ約50㎞のこの街は断崖絶壁の美しい海岸線やレモンの段々畑、白壁の家々が美しいところ。映画「アマルフィ 女神の報酬」の舞台にもなりました。とくに急な斜面に色とりどりの家が立ち並ぶアマルフィ海岸は、セレブにも人気があるリゾート地。世界遺産にも登録されています。
そんなアマルフィで訪れて欲しいのが、ラヴェロの街。くねくねとした道を市バスに揺られて断崖の上へたどり着けば、息を飲むほど美しいアマルフィ海岸が目の前に。ハネムーンの思い出写真にぴったりなロケーションです。
街歩きで訪れたいアマルフィ港から徒歩5分のドゥオモは、多色使いが印象的な大理石のファサードが見どころ。また商人通り、水車の谷や紙すき博物館にも立ち寄ってみましょう。
イタリアブーツの先にあるシチリア島。世界遺産が6つあるこの島は、映画「ゴットファーザー」や「グランブルー」など数々の名画の舞台になったところ。ナポリハネムーンからちょっと足を延ばして行く、でも行けば満足度がアップすること間違いなしのスポットです。
まずはイオニア海と古代ギリシャ劇場、そしてエトナ山が美しいタオミナールへ行ってみましょう。セレブリティ御用達のこの街では、贅沢なハネムーン滞在を楽しめます。ショッピングをするなら、ウンベルト通りへ。おしゃれなカフェやショップが並んでいるので、お土産探しをするのもいいですね。
文明の十字路とも呼ばれるシチリア島の首都、パレルモではモザイク装飾に圧倒されるパラティーナ礼拝堂やアラビア風にも見えるサン・ジョバンニ・デッリ・エレミティ教会などには必ず足を運びたいもの。ギリシャ、ローマ、イスラム、ノルマン、スペインと、さまざまな宗教の影響を受けてきた複雑なシチリア文化の一端にふれることができるでしょう。
ほかにも南部のアグリジェントにある世界遺産でもある神殿の谷やギリシャ植民都市と栄えたシラクーサの街など、シチリア島には魅力あふれるスポットがいっぱい。「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」で有名になったランペドゥーザ島もシチリア島のすぐ近く。極上の透明度を持つ海で、心に刻まれる記念撮影をしてみては。
世界遺産に登録されているアルベロベッロそしてマテーラは、南イタリアハネムーンに人気のスポット。アルベロベッロはとんがり屋根のトゥルッリが、そしてマテーラでは洞窟住居が、おどろきの美しさを放っています。そんなふたつの街をハネムーンで訪れるには、オプショナルツアーに参加するのがオススメです。
まずはおとぎの国のようなアルベロベッロへ行き、石を積み上げて造られるトゥルッリを見学。青く澄み渡る空に映える白い壁ととんがり屋根の街をロマンチックにふたりで堪能しましょう。
そのあとは時の流れが止まってしまったかのような洞窟住居が印象的なマーラへ。グラヴィーナ渓谷の岩肌を掘って造られた洞窟住居が密集するマーラの街並みはフォトジェニック。オレンジの光に灯された夜の光景はとっても幻想的で一見の価値ありですよ。
ナポリ発着でアマルフィとアルベロベッロ、マテーラを2日間で周遊する現地ツアーもあるので、ぜひ利用して行ってみましょう。
地元で採れる新鮮素材をシンプルに、100%生かすのが南イタリア料理。東はアドリア海、西はティレニア海そして南のイオニア海と、三方面を海に囲まれた南イタリアの料理は魚介類をふんだんに使うのも特徴です。
温暖な気候なためオリーブオイルやトマトをベースにサッパリした味付けのお料理は、ハネムーンカップルにも安心な一品ばかり。鮮度の良い魚介類たっぷりのアクアパッツァはぜひお試しあれ。
また水牛の乳から作られる本場のモッツァレラにもトライ。その美味しさが一番引き立つトマトと合わせてカプレーゼでいただけば、ふたりの心が色あざやかに。
そして美味しいお食事にはもちろんワインですね。南イタリアには安くておいしいワインが豊富にあるので、いろいろ試してみましょう。また特産のレモンを使ったリキュール、リモンチェッロは土産にもおすすめですよ。せっかくの南イタリアハネムーンですから、海と太陽の恵みを、存分に味わいましょう。
ナポリはピッツァ発祥の地。もちろんハネムーン中に一度は本場の味を堪能したいですよね。
ナポリピッツァは濃厚なトマトソースとモッツアレラ、バジルをのせたマルゲリータとトマト、にんにく、オレガノを乗せたマリナーラの2種類。また水牛の乳だけで作ったモッツァレッラにオリーブオイルをかけていただくピッツァも美味です。あさりやトマトを使ったシンプルなボンゴレもぜひ。
ナポリでしか食べられないドルチェ「ババ(ラム酒でひたしたスポンジケーキ)」は甘〜いお味でハネムーンにぴったりですよ。
地中海で取れた魚介類をふんだんに使い、オリーブオイルをベースに使ったブーリア料理。素材の味を前面に出したシンプルなお味は、ハネムーンカップルにも馴染みやすいはず。
耳たぶの形をしたモッチリとしたパスタに、少々苦味のある野菜を合わせた料理「オレッキエッテ・コン・チーマ・ディ・ラーパ」やサクサク塩味の固いパン「タラッリ」、セモリア粉のパン「パーネ・プリエーゼ」をぜひ味わってみて。
イタリア有数のワイン生産量を誇るエリアなので、美味しいワインも揃っていますよ。温暖な気候の恵みを受けた、ダイナミックなお料理とワインでふたりの時間をグレードアップしましょう。
イタリア本土はもちろんアフリカや地中海各地の影響を受けてきたシチリアの食文化。豊富な魚介類と野菜に塩、オリーブオイル、ヴィネガーを使ったシンプルな料理が多くて女性に人気です。
異国情緒あふれながらもすこしホッとする味のライスコロッケやクスクスにマグロのオーブン焼きにトライしてみて。ほかにも太陽をいっぱい浴びたドライトマトをふんだんに使った料理や子牛のマルサラソースなども美味です。
そして食後にはシチリアのドルチェをお忘れなく。カンノーロは筒状にした生地中にリコッタチーズと砂糖のクリームを入れて揚げたもの。マフィアをも魅了するといわれるこのカンノーロはオレンジやレモンのピール、そしてピスタチオなどがトッピングされたものもありますよ。ピスタチオを練りこんだスポンジが美味のカッサータも人気です。
辛いものが多いのも南イタリア料理の特徴。保存料として唐辛子を利用してきた歴史が根付いています。
中でも地中海に突き出した長靴のつま先にあたるカラブリア州を代表する食材のひとつ、カラブリアの唐辛子と豚肉を半々の割合で混ぜ合わせた、ンドゥイヤと呼ばれる柔らかい郷土サラミは、絶品。パンに塗ったりパスタに入れれば、その味わい深いピリ辛さに病みつきになりますよ。
カブリアでは塩、胡椒と同じように唐辛子のペーストをテーブルに置く店もあるそうです。日本でいう七味のような感覚でしょうか。
ナポリのショッピングエリアといえば、まずトレド通り。ウンベルト1世のガレリアからダンテ広場にいたるまで衣類、靴、薬局そしてカフェやレストランまで何でも揃っている感じ。ちょっとしたハネムーンのお土産探しには最適なスポットです。
ラグジュアリーな自分使いのお土産は、サンタ・ルチア地区周辺で探してみては。ミッレ通りとガエタノ・フィランジエーリ通りはプラダやブルガリ、グッチなどの高級ブランドが立ち並ぶストリート。セレブご用達のお店もあって、かならず気になる商品が見つかる場所です。
アウトレット狙いなら「ラ・レッジア・デザイナー・アウトレット」へ。アルマーニ、グッチ、そしてヴェルサーチなど、有名ブランドがたくさん揃っていて便利です。
ショッピングエリアは比較的治安がいいところにありますが、くれぐれもブランド買い物袋は目立たないように注意を!
ナポリの街をふたりでショッピングしながら、歴史的な建造物なども訪ねてみましょう。
ナポリ旧市街メインストリートであるトレド通りにあるウンベルト1世のガッレリアは、1890年に完成したアーケード。高さ58メートルのドームと床に施されたモザイクが見どころです。またアーケード内にはセフォラ(SEPHORA)などファッション系のショップ、レストランやカフェ、4つ星ホテルもあって、新婚カップルには楽しく便利で人気のスポットですよ。
またナポリらしさを味わうならスパッカ・ナポリに行ってみましょう。細い路地が入り組む下町ですが、観光客の多い日中ならそんなに心配はいりません。狭いところにみやげもの店や衣料品店が軒を並べ、ナポリ人たちのたくましさを感じ取れますよ。
南イタリアハネムーンのお土産に、リモンチェッロはいかがですか。カプリ島などレモンの産地で作られるこのリキュールは、飲んだ後に残る微妙な苦みが美味。帰国したあと、ふたりで食後にいただけば、新婚旅行の思い出が蘇ります。
アマルフィに出かけたカップルは陶器の街のヴィエトリ・スル・マーレ(Vietri sul mare)で、お気に入りの陶器を見つけてみましょう。もちろん祝福してくれた大事な人へのお土産にもなりますよ。
またバラマキ用お土産にはナポリのプルチコルノがオススメ。幸運を呼ぶ「コルノ」(唐辛子みたいな魔除け)と「プルチネッラ(道化師)」を合わせた小さなお人形です。そのほかアルベロベッロのミニチュアトゥルッリやオリーブオイル、シチリア島の果物の形をしたお菓子フルッタ・ディ・マルトラーナ、パッケージも素敵なナポリの老舗チョコレートGay Odinのチョコレートなど、ハネムーンで訪ねた場所ごとに記念の品を見つけるのも楽しいですよね。
街歩きも楽しいナポリですが、そこを拠点にしたハネムーンの楽しみ方がふたつあります。
ひとつはポンペイやカゼルタなど歴史的な文化遺産を訪ねる旅。電車で1、2時間の範囲内に主だった世界遺産がありますから、予定がタイトな新婚旅行でも十分日帰り可能。ナポリ発のオプショナルツアーを利用すれば、はじめての海外旅行カップルも安心ですね。
特にカゼルタ宮殿はベルサイユ宮殿よりも美しい庭園があるといわれており、スターウォーズやミッションインポッシブル3などのロケにも使われた場所。ナポリからはバスか電車で約30分程度です。
ハネムーンに人気があるのは地中海クルーズ。どうしてもあわただしくなるヨーロッパ旅行を効率よく、安全に、楽しめます。
ベニス発着でバーリ、ギリシャのカタコロン、トルコのイズミールやイスタンブール、クロアチアを回るコースは一番人気。海から見る港町や美しい海岸線は一生記憶に残る風景になることでしょう。
また、陸地からアクセスしにくいリグーリア州にあるチンクエテッレなら、クルーズでジェノバに寄港した際に訪れることも可能。クルーズは早めに予約しないと、すぐ満席になってしまうので、余裕をもって予算などを含めて相談をはじめましょう。
ナポリ沖のカプリ島やイスキア島、あるいはアマルフィ海岸でのビーチリゾートの旅。ナポリから日帰りできる距離ではありますが、ゆったりしたハネムーンを楽しみたいカップルにはそこでの滞在がおススメです。海水浴や船遊びなど、海のアクティビティだけでなく海岸沿いのハイキングなども楽しめます。
サルディーニャ島、シチリア島に足を延ばして美しいビーチでまったりするのもオススメです。高級リゾートであるサルディーニャ島ではセレブな気分に浸り、シチリア島ではパレルモ市内観光や「神殿の谷」などの遺跡巡りましょう。ただ地中海最大の島だけあって移動はかなり大変です。新婚旅行の日程が限られているときはポイントを絞った計画を心がけましょう。
地中海の宝石とうたわれるカプリ島へのハネムーンは、ナポリやソレントから船で45分程度。青の洞窟は有名ですが、海が荒れて青の洞窟が入れないときは「ファラリオーニ・クルーズ」もおススメ。緑の洞窟や珊瑚の洞窟、白の洞窟など、歩いてはいけない島の見どころを見ることができるから、新婚旅行のとっておきな思い出として残ります。
アナカプリ地区にはカプリ島で最も高い山、ソラーロ山に登るリフトがあります。ここからの景色は天空からの眺めのよう。自分たちのお土産として記念写真をぜひ撮りましょう。
映画「郵便配達人(イル・ポスティーノ)」の舞台となったのがプローチダ島。島の南東に広がるピンク、スカイブルー、レモンイエローの建物が密集して建つ、コッリチェッラ地区がシンボルです。美しいビーチが広がり、5月~10月は海水浴が可能。
行き方はナポリから水中翼船で約305分、フェリーで約60分、またボッツォーリからは水中翼船で約15分、フェリーで約35分です。
イスキア島は、島のあちこちから温泉が湧き出ています。素晴らしいビーチの多いこの島だから、もちろん多くのホテルの前には泳げるビーチが広がっています。ヨーロッパ一と評判の温泉公園ポセイドンやイスキア温泉センターなどもぜひ訪ずれてみて。のんびり過ごしたいなら、6月まで可9月以降を狙っていくのがおススメです。
ナポリからは水中翼船で約50分、ボッツォーリからは水中翼船約30分。プロチダ島からはフェリーもしくは、水中翼船がでています。
様々な文化が入り混じり、独特の雰囲気を持つシチリア島。ヨーロッパ最大の活火山エトナは印象的です。息を飲むほど美しい海はハネムーンカップルにイチオシ。州都のパレルモ、世界有数のリゾート地、タオルミーナ、三千年の歴史都市シラクーサ、遺跡がのこるアグリジェントなど、1日ではとても回りきれません。
島まではローマかミラノから飛行機で約1時間、海からはナポリかチビタ・ベッキアからフェリーなどになります。
シチリア島に次ぐ2番目に大きな島、サルディーニャ島。バカンスのために世界中からセレブが訪れるリゾートとしても有名です。エメラルド海岸と呼ばれるコスタ・ズメラルダは、抜群の透明度を誇り、真っ白な砂浜が続くまさに夢のような美しさ。先史時代の巨石遺跡「ヌラーゲ」やローマ時代の都市遺跡も残されています。
島までは、ローマから飛行機で約1時間。海からはチビタベッキア(ローマ北西)やジェノヴァから約5時間~10時間かかりますが、美しい地中海をクルーズする気分を味わえます。
東京よりも温かいナポリですが、季節の変わり目ということもあり、寒くなることもあります。朝晩の気温差や突然の雨や強風に備えて、脱ぎ着しやすい上着の準備を。
湿気が少なくカラッとしたナポリの夏。紫外線や冷房対策に上着やストールは必需品。また、教会やちょっとお値段の高いレスストランに出かける場合は、肌の露出が多い服装にご注意を。
昼夜の気温差や天気によって、肌寒く感じる時期。春同様、脱ぎ着しやすい上着を準備しておきましょう。また、9月下旬ころから雨の日が増えていきます。折りたたみ傘を用意しておくと安心です。
東京よりはやや暖かいものの、最高気温が10℃を下回ることも多いナポリ。ジャケットやコートは持っていきましょう。2月はさらに寒くなるため、マフラーや手袋などもあると安心です。
ナポリやシチリア島では、バイクや自転車によるひったくりが多いことが特徴的。オートバイが接近してきたら、立ち止まり、通過するのを確認するように。バッグをひっぱられてそのまま転倒してけがをする恐れがあります。車道側の手では荷物を持たない、体の前で持つようにしましょう。
治安情報については外務省の海外安全ホームページで確認できます。また、最新の治安情報を配信してくれる「たびレジ」は、出発前に必ず登録しておきましょう。
ハネムーンSは、「旅行会社の中でも新婚旅行に詳しい担当者」=【ハネムーンコンシェルジュ】に、無料で旅行プランを作ってもらえるサイトです。
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