「水の都」ヴェネツィアへハネムーン
「水の都」と呼ばれるヴェネツィアはイタリア北東部にあります。運河に浮かぶゴンドラ。遠くから聞こえるカンツォーネ。ヴェネツィアは、どこをとってもロマンチック。季節ごとに表情を変え、何度でも行きたくなってしまう魅力にあふれた街です。
「ロミオとジュリエット」で有名なヴェローナも同じヴェネト州の都市。このあたりはポー川の恵みを受けて、古くから芸術や科学が盛んだったため、歴史的、芸術的に価値の高い都市が州内にたくさん残されているのです。
ヴェネト州とドロミーティ(ドロミテ)街道でつながるトレンティーノ=アルト・アディジェ州は、イタリア最北の州です。3,000m級の山々が独特の景観を形作るドロミーティ山塊など、大自然を利用してウィンタースポーツや夏山ハイキングなどが盛ん。年間500万人以上が訪れる一大リゾートになっています。
その地理的な条件と複雑な歴史背景ゆえに、ドイツやオーストリア、東欧の国々からも影響を受けてきたイタリア北東部。他のエリアとは一味もふた味も違う、文化や伝統が感じられる新婚旅行になることでしょう。
ハネムーンでぜひ行きたいイタリアの都市、ヴェネツィア。直行便はないので、ヴェネツィアもしくはミラノ経由が一般的です。
観光に便利な本島での滞在を希望する場合は、どうしてもホテル代が高くなるので、4つ星クラスのホテル利用で6日間、1人30~40万円ぐらいが目安になります。
ホテルの費用を抑えて、かつ、ハネムーンらしい滞在も楽しみたい場合は、本島ではなくリド島やジュデッカ島に宿泊するのも手。
ともかく安くを狙うなら冬もありですが、ヴェネツィア特有の「アックアアルタ(高潮)」になりやすい時期(10月~3月)でもあるので、注意が必要です。
ヴェネツィアからは近いので6日間でもぎりぎり大丈夫です。ただし、ヴェネツィア以外の都市を周遊したい場合は、最低でも7日間、余裕をもって8日間は欲しいところです。
8日間あれば、ヴェネツィアからヴェネツィア、ヴェネツィアからフィレンツェ、アマルフィ、ミラノへ。そこから日本へ帰るなどのプランもおすすめ。
パッケージツアーよりもオリジナルプランで、自分たちらしいわがままをかなえるハネムーンにしちゃいましょう。
穏やかな地中海性気候のヴェネツィア。日本と同じ四季があり夏は暑く、冬の寒さは厳しいのが特徴。
またラグーナの上に人工的に作られた水上都市なので一年を通して湿度が高く、夏は特に蒸し暑いです。でも日没後急激に気温が下がるので、夏でも薄手の上着を用意しましょう。
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ハネムーンにベストな時期は春です。基本的には穏やかな気候ですが、天候がやや不安定になることも。脱ぎ着して調節できる上着などがあると便利です。
またこの時期はカーニバルなど、華やかな行事がたくさん開催されます。なかでも「センサの祭り(5月下旬から6月初旬頃)」は「海との結婚」とも呼ばれ、ヴェネツィアと海との関係の深さを象徴した春のイベント。歴史ある衣装に身を包まれた人々が乗った船がラグーンを埋め尽くす光景は圧巻です。
ヴェネツィアでは6月になると気温が上がりはじめます。夏は日差しが強く、最高気温が30度を超える日も。イタリアの夏らしさが楽しい時期でもあります。
イベントもいろいろ。7月に開催される「救世主の祭り」はペストの終焉を祝うお祭り。ヴェネツィア市民がゴンドラやボートに乗り込んでジュデッカ島の救世主教会まで参詣に出かけるというもの。イルミネーションや花火もあり、ハネムーンカップルにも楽しいお祭りです。
1932年から開催されている歴史ある「ヴェネツィア映画祭」。この国際映画祭が開催される9月前後は、世界各国から観光客が押し寄せる時期。
またヴェネツィアの見どころのひとつ、カーニバルが行われる2月も混み合う時期です。
この時期はツアー料金が上がり、ホテルの予約もなかなかとれません。新婚旅行を9月または2月ごろに計画するカップルは、早めの準備が必要です。
ヴェネツィアハネムーンのオフシーズンは11月~2月のカーニバル前まで。ツアー料金は安くなりますが、かなり寒いので防寒対策をしっかりすることポイント。
またクリスマス前後1か月はホテル、レストランが休業するので要注意です。
11月~1月は高潮でまちが浸水することも。せっかくのヴェネツィアハネムーンなのに、観光ができなくなってしまいます。注意しましょう。
ヴェネツィアハネムーンでホテルには宿泊する場合、他のイタリア都市同様、宿泊税が課せられます。
エリアが3つに区分されていて、各エリアとホテルのランクによって設定税額が異なります。また、ローシーズンは「ハイシーズン税額の70%」が徴収されます。
※ハイシーズンとは1/1~1/6のすぐ後にくる日曜までと、2/1~12/31のこと。
イタリアで一番ホテル代が高いヴェネツィア。なかでも本島のサン・マルコ広場周辺はシーズンオフでもかなりのお値段です。
でもせっかく来たのだから、時間を無駄にしたくないというカップルは、高くても本島での宿泊がオススメ。徒歩で観光地めぐりができるので、ヴェネツィアでの貴重な滞在時間を有効に使えます。
サン・マルコ広場が目の前というロケーションが嬉しい、5つ星の「バリオーニホテルルナ」はロマンチックスティをお望みのカップルにピッタリ。大理石のバスまで楽しめる豪華な客室からは「水の都」が一望できます。
同じくヴェネツィア中心部にある「バウアーホテル」も5つ星。バルコニー付きの客室に泊まれば、運河はもちろん市街を眺めながら夢のようなくつろぎの時間を体験できます。
4つ星なら100年の歴史を誇る「ホテルサヴォイア&ヨランダ」はいかが。水上バス停留所のすぐ前というロケーションの良さもさることながら、運河の向こうにはサン・マッジョーレ教会が見え、リッチな雰囲気が堪能できます。
3つ星だって好立地なホテルがありますよ。「ヴァイオリーノ・ドーロ」はモダンでエレガンス薫る客室内が魅力のホテル。ハネムーンカップルに快適なスティを約束してくれます。
リーズナブルにヴェネツィア滞在を楽しみたいカップルはサンタルチア駅やリアルト橋周辺に宿を探しましょう。貴族の邸宅を改築した「カナルグランデ」は広々として清潔感ある客室が嬉しいホテル。専用ドックを使って水上から到着すれば、ヴェネツィアハネムーンの素敵な思い出になります。
ほかにもリアルト橋近くの「ホテル アラコメディア」やアカデミア美術館裏の静かなエリアにひっそりと佇む隠れ家的なホテル「カピサニ」などもオススメ。ハネムーンコンシェルジュに相談して、自分たちのイメージにぴったりなホテルを予約してもらいましょう。
ヴェネツィアハネームーンでとびっきりスィートな時間を選ぶなら「ウェスティンヨーロッパアンドレジーナ」へ。17、18世紀の建物を生かしたラグジュアリーなこのホテル。ヴィネツィア最高の環境に佇み、素晴らしい運河の眺めに心を酔わせながら滞在が楽しめます。運河から水上タクシーで乗り付けることも可能ですよ。
5つ星ホテルの「ダニエリラグジュアリーコレクションホテルベニス」ではお姫様気分を味わいましょう。最高級の代名詞的なこのホテルは「Travel +Leisure」誌のトップホテル500に選ばれたこともある実力派。ゴシック建築とバロック建築の装飾を残した館内は、あくまでもエレガント。最上階のレストランからのパノラマビューは見事です。
おしゃれな隠れ家「アッバツィア」も見逃せないホテル。修道院を改装したこの3つ星ホテルでは、アットホームなサービスがふたりをリラックスさせてくれます。
ヴェネツィア対岸の街、メストレ。バスを使えば約10分程度で本島へのアクセスが可能なこのエリアは、ヴィネツィア滞在を格安に抑えたいカップルにおススメのエリア。
リーズナブルなホテルの多い地区のなかでも「ベストウェスタンホテルボローニャ」なら駅が目の前。清潔で快適な室内に評価の高いこのホテルなら、新婚旅行だって楽しめること間違いなしです。
同じく駅近で探すなら、「ホテルプラザヴェニス」は4つ星なのにリーズナブル。ヴェネツィア国際空港にもバスで25分で着くから便利です。
空港横にある「アンニアパーク ホテル ヴェニス エアポート」はウッディーな客室が魅力。頻繁に出いている無料シャトルを使えば、時間にタイトなハネムーン移動もスムーズです。
メストレと本島の中間地点に位置する「ヒルトンガーデンインベニスメストレサンジュリアーノ」は目の前に大きな公園があるので、眺めは抜群。お値段が安いのにプールも完備しているから人気があります。
白砂のビーチが続くリド島は、本島から水上タクシーなどで約10分。リゾート気分が味わえるこの島では、宿泊費を本島の半額程度に抑えられます。しかも高級リゾートエリアなので治安も良くハネムーナーにはむしろ安心。素敵なホテルがいっぱいな島だから、オススメなんです。
映画「ベニスに死す」の舞台「ホテル・デ・ヴァン」があるのもこの島。その優雅な趣は、ハネムーンにぴったりです。
芸術つながりではヴェネツィア音楽祭に使われるホテル「レ・ブールバード・ホテル」が落ち着いた雰囲気でありながら、リーズナブルな滞在が可能。
映画祭開催中にスターが泊まる「エクセルシオールホテル」もオススメ。プライベートビーチでゆっくりと流れる時間の中、のんびり新婚旅行が楽しめます。
ほかにもヴァポレット乗り場目の前「ホテルリビエラ」や「ホテルヘルヴェティア」などもハネムーン向きです。
本島とは目の鼻の先のジュデッカ島での滞在も便利です。運河をはさんだ本島の街並みが楽しめるこの島へは、水上タクシーで約3分。1時間に何便も連絡船が出ているので、観光にだって問題なしです。
なかでも「バウアー・パラディオ・ホテル&スパ」は、ジュデッカ島の5つ星ホテルでオススメ。暖かい季節なら、緑あふれる中庭で食事をいただくこともできる贅沢な環境が人気です。
屋上にプールのある「ヒルトン・モリノ・スタッキー・ベニス」からはヴェネツィアの街が一望できて魅力的。ヴェネツィア最大のスパ施設も併設しているホテルです。
ジュデッカ島の先端にある格式を誇る5つ星ホテル「ベルモンドホテルチプリアニ(Cipriani)」は運河とドゥカーレ宮殿を望む5つ星ホテル。180度見渡すことができる大きな窓に映る光輝くヴェネツィアのラグーンにうっとり。新婚旅行の思い出に残る一枚になりますね。
ナポレオンが「世界で最も美しい広場」と賞賛したサン・マルコ広場はヴェネツィアの玄関口。ヴェネツィアハネムーンは、ここからはじめましょう。
広場正面には荘厳なサン・マルコ寺院、時計塔や大鐘楼、ドゥカーレ堂など、見どころがぎっしり。もちろんおしゃれなレストランやカフェ、バーが集まっているのもこのエリアです。でも冬場は高潮の影響で浸水することもあるので、冬季にハネムーンを計画しているカップルは気をつけて。
聖マルコの遺体を安置するため9世紀に建てられた寺院です。東ローマ帝国の影響を受けたビサンティン様式から改築を経て、ゴシック、ルネッサンス、ロマネスクがミックスした混合建築様式として再建されました。
見どころはなんといっても主祭壇の背後にある「パラ・ドーロ」。約2,000個の金と宝石で装飾されたこの衝立は、そのきらびやかさが訪れた人々の目を引きます。その美しさをハネムーンの記念として写真に残したい!と思うカップルもいるのでは。でも残念ながら寺院内は撮影禁止。気をつけましょう。
また見学時は服装にも注意が必要です。大きな荷物、肌を露出した服装はNGです。神聖な場所にふさわしい服装を心がけたいですね。またハイシーズンはかなり混み合います。時間に余裕をもって訪れましょう。
総督と政庁、裁判所を兼ねて8世紀に建立された「ドゥカーレ宮殿」。かつてヴィネツィア共和国の政治の中心だった歴史ある宮殿です。14世紀にゴシック様式に改築されてからは、ヴェネツィアゴシック様式の最高峰となりました。
巨匠ティントレットの大作「天国」は世界で最も大きな油絵といわれ、見応えたっぷり。また対岸にある牢獄との間の「ため息の橋」は、囚人がため息をつきながら渡ったことから名前が付いているとか。
ほかにも宮殿内のきらびやかな装飾をはじめ黄金の階段、広間の隠し扉や密告用ポストなど、「ドゥカーレ宮殿」には見どころたっぷり。新婚旅行カップルにはぜひ訪れて頂きたいスポットです。
共和国時代の暮らしが垣間見れるコッレール美術館もハネムーンカップルにはオススメの場所。当時のファッションなどが展示された館内は、見応えがあります。
またヴェネツィア派の絵画もたくさん所蔵するこの美術館では、ベッリーニの「ピエタ」が必見ですよ。もちろん大鐘楼も見逃しなく。かつて見張り台として使われていたこの鐘楼は、高さ96.2m。広場に高くそびえ立つ大鐘楼からの眺めは素晴らしく、ヴェネツィアの街をバックに記念写真を撮れば、ハネムーンの良い思い出になること間違いなし。
またムーア人の像が鐘を鳴らして時を告げる時計塔は、15世紀に建てられたもの。文字盤にはステキな12星座が描かれているので、ぜひじっくり観察してみてくださいね。
ヴェネツィアハネムーンでぜひ堪能したいのが、アート。じつはここヴェネツィアはヴェネィア派の名画はもちろんさまざまなアート作品が集結している場所。アート好きなカップルにも、もちろんアートの知識はあまりないというカップルにも十分楽しめる街なんです。
まずは有名なアカデミア美術館を訪れてみましょう。ジョルジェーネの「嵐」やティツィアーノの「ピエタ」など、有名作品が目白押しです。
さらに18世紀の貴族生活を垣間見ることのできるカ・レッツォーニコも足を運びましょう。かつて外観に金箔が施されていたことから「黄金の家」と名付けらたそうですよ。展示を見ながら、ふたりで当時の人々の暮らしに思いを馳せてみては?
またカ・ドーロ(フランケッティ美術館)やヴェロッキオ作「コッレオーニ騎馬像」が有名なサンティッシマ・ジョヴァンニ・エ・パオロ教会などもオススメです。
また建築を堪能したいカップルにぴったりなのが、街をふたつに分けている大運河のカナル・グランデを楽しむツアー。運河沿いにはロマネスク、ゴシックそしてルネサンスとさまざまな建築様式の邸宅が建ち並び、美しい景観と建築を楽しむことができます。
そしてバロック様式最大の建築である「サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会」もお見逃しなく。真っ白なドームを持つこの教会では内部の天井画なども要チェックです。
新婚旅行に時間の余裕があるカップルは、オプショナルツアーに参加してラグーナに浮かぶ島々を訪ねてみましょう。
まず4つの小さな島で構成されたブラーノ島へ。カラフルな家が立ち並んだ明るさが魅力のこの島はレース工芸品が有名。レース博物館やレースショップがあり、本場のヴェネツィアンレースにたっぷりと触れることができます。
ガラス工房を見学するならムラーノ島がオススメ。ヴェネツィアンガラスの専門店も多いので、お土産を見つけてみては。
ヴェネツィア発祥の島といわれるトルチェッロ島へは、水上バス(ヴァポレット)を使ったツアーが効率抜群。
ヘミングウェイも過ごしたといわれるこの島では、歴史ある教会や博物館を訪ねて見ましょう。ヴェネツィア中心部とは違った魅力を発見できます。
郊外の観光スポットに足を延ばしてみるのもヴェネツアハネムーンの楽しみ方のひとつ。歴史ある建築が残る街が点在しているヴィネツィア周辺は、どこも日帰り可能です。
とくにロミオとジュリエットの舞台になったヴェローナはオススメ。古代ローマから続く歴史が魅力のこの街は、ミラノとヴェネツィアの中間に位置しています。2000年前に建てられたという世界最大規模のアレーナは、夏の野外オペラが有名で、毎年迫力ある生のオペラを堪能したい観光客であふれます。
もちろん「ジュリエッタの家」も訪ねましょう。ジュリエッタのブロンズ像に触れれると幸せな結婚ができるという言い伝えがあるので、新婚カップルはぜひトライしてみて。
ヴェネツィアから電車で1時間弱のヴィチェンツァもハネムーンで楽しめるスポット。ルネッサンス後期の建築家「アンドレア・パッラーディオ」の編み出した「パッラーディアン」建築による建物が点在し、世界遺産に指定されています。建築ファンでなくても、可愛らしい街並みには心が和むはず。
アドリア海に面したヴェネツィアだから、ハネムーンではやっぱり海の幸を楽しみましょう。
前菜でポピュラーなのは干しだらをつかったバッカラマンテカートやイワシの南蛮漬け(サルデ・イン・サオール)。また細めのパスタに良く合うイカ墨のスパゲッティはヴェネツィア代表料理なので、ぜひ本場のスタイルをふたりで堪能したいもの。おかゆ風にしたリゾットもおススメです。
メインにはその日仕入れた魚介をフライにしたフリットやカニ料理はいかが。モエケガニは1~5月、9~11月が旬ですよ。
また郊外のヴェローナは内陸部に入るので、カヴァッロといわれる馬肉やロバの肉を使った料理も味わえます。ヴィアローネ・ナーノというお米も頂きましょう。リゾットがオススメです。トウモロコシの粉を粥状にしたポレンタも名物料理。煮込んだり、サラミやチーズなどの付け合せにして楽しみます。
ヴェネツィアのお料理はどれも素朴な味わいで、ハネムーンカップルに優しいお味ばかり。地元のワイン、ソアヴェと一緒にディナーを楽しむのもいいですね。
70年以上の歴史を誇るリストランテ「ハリーズ・バー」。ヘミングウェイほか多くの著名人に愛されたこのお店は、ヴェネツィアハネムーンでぜひ立ち寄っていただきたい場所。サン・マルコ広場近く、大運河の目の前にあるのでロケーションも抜群です。
名物の桃のカクテル「ベリーニ」や薄切りの牛生肉料理「カルパッチョ」は、この店が発祥といわれていますよ。ぜひオリジナルの味を堪能してみましょう。
ちなみにベリーニはイタリア・ルネサンス期の画家、ジョヴァンニ・ベリーニの名からつけられたもの。街角でも売られているので、ハネムーンの街歩き途中にちょっと味見してみるのもいいかも。
ワインと一緒になにかつまみたい、というカップルはヴェネツィア独特の立ち飲み居酒屋のバーカロに挑戦してみましょう。
カウンターに並んでいる一口大のおつまみ(チケッティ)はどれもおいしそう。小魚のフライ、干しだらのペーストが乗ったカナッペのマンテカート、アンティーチョークのフライなど、チケッティの種類は豊富です。
そしてバーカロで良く飲まれるのがオンブラ(ハウスワイン)。ヴェネト地方を代表するワイン、ソアーヴェ(白ワイン)やスプリッツ、発泡ワインのプロセッコなど、オンブラ片手に新婚旅行のスケジュールを話し合うもの楽しいひとときです。
ティラミスの発祥地のひとつといわれるヴェネツィア。ほとんどのお店でティラミスを見かけます。値段はリーズナブルでもお味はとびっきりの、お気に入りティラミスをふたりで見つけて。
スグロッピーノと呼ばれるレモンシャーベットのようなデザートは、さっぱりしていてお腹がいっぱいの食後でもオッケーです。とろりとした食感は、クセになるかも。
そしてプラーノ島を訪れたなら、名物のプラネッリをお試しあれ。レモンピール入りのS字型ビスケットです。
ヴェネツィアらしい特別感あふれるお土産探しなら、リアルト橋からサン・マルコ広場周辺へ。
グッチやルイ・ヴィトンといった人気ブランドをはじめ、ヴェネツィアングラスの専門店やマーブル紙などの文房具を扱うお店など、お土産探しにぴったりなショップが軒を連ねています。見逃してしまいそうな小さな店にも思い出の品になりそうな雑貨が並んでいますから、隅々まで歩いてみましょう。
ヴェネツィアならではのヴェネツィアングラスを探したいカップルには、サン・マルコ広場近くにある「アルテ・ヴェトロ・ムラーノ」がオススメです。きっと納得のお土産が手に入るはず。
またヴェネツィアグラスはとても壊れやすいもの。落としたら弁償になってしまうことも。お店では勝手に手に取らず、定員さんに見せてもらう方がベターです。そしてせっかく購入したヴェネツィアンガラスは壊れないように手荷物として持ち帰るのも忘れずに。
ヴェネツィアといえばカーニバル。仮装に使うベネチアンマスク「パピー・マチェ」や「カ・マカーナ」など、カーニバルに使う仮面もヴェネツィアハネムーンの思い出にぴったりの品。すべて手作業で仕上げられるため、ふたつと同じ顔がありません。
看板代わりの仮面が目印の「モンド・ノーヴォ」店内は、物言いたげな表情の仮面が多数陳列される店内はまるでギャラリーのよう。劇場で演じられる伝統的な「ヴェネツィア喜劇」用の仮面も担当する老舗です。このショップでは、幅広いセレクションの中からクラッシックなデザインの仮面を選んでみて。ふたりの新居に飾るインテリアにぴったりです。
ゴンドラや仮面の形をしたパスタも、イタリアハネムーンらしいおみやげになりそうです。たとえばリアルト橋から北へ徒歩2~3分の「ジャコモ・リッツォ」はパッケージもかわいく、パスタ以外の食材も気の利いたものがたくさんあるから便利。
そしてサンマルコ広場から徒歩5分ぐらいの「マルキーニ」もオススメショップですよ。伝統的な焼き菓子やチョコレート、ビスケット、クッキーなどが購入できて、イタリアっ子にも人気があります。
予定がいっぱいのハネムーン中、短時間でバラマキ用お土産を購入したいカップルの強い味方がスーパー。ヴェネツィアなら「Coop」、「Conad」に行っていましょう。イリーのコーヒー、お料理好きにはたまらない乾燥ポルチーニや白トリュフ塩、黒トリュフソースなどを、一気に購入しちゃいましょう。
ゴンドラや水上バス(ヴァポレット)からの眺めはやはりヴェネツィアならでは。建物の間をゴンドラに揺られながら見る街の美しさは、また格別。
しかも夜はさらにロマンティック。ため息橋の下を恋人同士が日没時にゴンドラに乗ってキスをすると永遠の愛が約束されるといわれていますから、ハネムーンカップルにはぜったいはずせないアクティビティです。
このゴンドラに乗車するには、まず乗り場を探します。GONDOLEと書かれた看板を目指しましょう。乗り場によってルートが異なるので、事前に確認した方がベターです。また値段は30分80ユーロと正規料金が決められています。それ以上高い料金は支払わないように注意しましょう。
またツアーを利用するのも便利ですよ。ツアーは通常は6人乗りなので、ふたりで貸切りたいときはツアー会社と相談しましょう。
このほか、トラゲット(渡し舟)や水上タクシーでも、水の都ヴェネツィアを楽しむことができますよ。
ヴェネツィアを拠点に海沿いのハネムーン観光なら、スロベニアとの国境に近いトリエステがオススメ。さまざまな文化が交じり合った美しい街並みは、ふたりのハネムーンを優雅に盛り上げてくれます。そして憧れの中世の建物をバックに記念撮影が撮れるのも、この街の魅力です。
またトリエステにはイリー(illiy)本社があり、コーヒーの街としても有名です。だから街にはカフェテリアがたくさん。本格派のコーヒーを愉しむことができますよ。
トリエステのカフェテリアはオーストリア帝国の影響を受けているので、ウィーンのような雰囲気が魅力的。芸術家に愛された老舗のカフェやテラス席が優雅なカフェなど、街歩きに疲れたら立ち寄りたいカフェには事欠きません。ヴェネツィアからは電車で約2時間で到着のトリエステ、ぜひ足を運んでみては。
時間をかけてじっくりヴェネツィア周辺を満喫したいカップルは北部への日帰りツアーに出かけてみましょう。
夏場なら、世界遺産に登録された独特の景観のドロミーティ渓谷を巡るトレッキングやドライブがイチオシです。その美しい山々の連なりは感動的です。
さらにこのドロミーティ渓谷の入り口、ボルツァーノから北に上れば、洗練されたリゾートとして有名なメラーノがあります。ここでは山のアクティビティだけでなく温泉を楽しむこともできますよ。
そしてじつはこの山脈、その成り立ちは約2億4000万年前にさかのぼり、もともとはサンゴ礁だったとか!その当時このエリアは熱帯雨林だったというからちょっとびっくりですね。
ドロミーティ渓谷にはヴェネツィアからはバスでもアクセス可能。山好きカップルは、トレッキングツアーに参加がオススメです。
春は東京とほぼ同じですが、朝晩の冷え込みがあるので、必ず上着は用意しましょう。
夏は帽子やサングラスなどの日差し対策を忘れずに。新婚旅行中ですから水分補給などをしながら体調に気をつけて観光をしましょう。また暑い時期ですが、寺院では肌の露出は厳禁です。気をつけましょう。
残暑の残る9月は日差しがまだまだ強いですが、朝晩は冷え込みます。脱ぎ着のできるジャケットがあると便利です。10月下旬からは冬支度。セーターなどが必要に。
冬は氷点下になることもあるので、ダウンコートなどがあるといいでしょう。またヴェネツィア観光は徒歩が多いので、歩きやすいスニーカーやヒールの低いサンダルがおススメです。
気になるレストランのドレスコードですが、リストランテは格式あるレストランなので、短パンなどは避けましょう。
トラットリアはリストランテよりはカジュアルですが肌の露出多めな服装、そしてやはり短パンは避けた方が無難です。気軽に入れるピッツェリアやオステリア、バーカロはカジュアルでも大丈夫ですよ。
ヴェネツィア本島は過去に比べ、比較的治安が改善されてきているようです。夜も比較的安全といわれています。でもスリやひったくりは多発していますから、駅周辺や人混みの中などは荷物をしっかり持つことが大切です。
ほかにもレストラン前に立つ呼び込みやタクシー料金のごまかし、また公衆トイレでの料金の騙し取りなど、危険はいたるところに。新婚旅行を楽しみながらも、つねに気を引き締めて行動するように心がけましょう。
また冬場の高潮の時期、ヴェネツィアではお水が汚れるので注意しましょう。
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