ミラノ新婚旅行のホテル・レストラン・観光情報【ハネムーンS】

ミラノハネムーンで市内の滞在時間が長いようなら、旅行には日照時間が長くて気候が穏やかな4～6月がベストなシーズン。

海側のジェノヴァは、内陸に比べれると季節による気温の変動は少ないながら、冬は風が強い時期なので避けたいところ。フットワーク軽く行動しようと思えば、ジェノヴァへのハネムーンもやはり5、6月ごろがオススメです。

観光客はもちろんビジネスで訪れる客も多いミラノ。老舗からデザイナーズホテル、そしてシティホテルと種類が豊富です。

新婚旅行でミラノに滞在するのであれば、中央駅周辺かドゥオモ近くにあるホテルがオススメ。イタリアのほかの都市と周遊予定のカップルは中央駅周辺ホテルを、ミラノ観光やショッピングを楽しみたいならドゥオモ（ミラノ大聖堂、スカラ座）周辺でホテルを探してみましょう。

中央駅近くの「ミニオスタ」は3つ星ホテルながら、かなりスタイリッシュ。費用を抑えながらもドゥーカ・ダオスタ広場を眺めながらテラスで朝食を楽しめて、新婚旅行ならではの欲張りが許されるホテルです。

もう少し上質な滞在をお望みのカップルなら4つ星「スターホテルズアンダーソン」やフレンドリーな「ホテル・ベルナ」はいかが。広々とした客室に羽毛を使ったベッドそして肌触りのよいバスローブを完備したバスルームのある「スターホテルズアンダーソン」、値段以上のサービスと親切なスタッフが嬉しい「ホテル・ベルナ」は立地条件抜群なのでハネムーンカップルに最適です。

新婚旅行だから最上級のもてなしを受けたいカップルは5つ星ホテルを選択しましょう。

「エクセルシオールホテル　ガリア　ラグジュアリー　コレクション　ホテル　ミラノ」の華麗で重厚感あふれる外観はまるで宮殿のよう。2015年に改築されたばかりのこのホテルにはイタリア製の家具にトラサルディのアメニティまで完備され、ゴージャスながらもリラックス感満点。併設された資生堂スパで旅の疲れをリセットもできてしまいます。

そして「ホテル・プリンチペ・ディ・サヴォイア」もミラノにある豪華ホテルのひとつ。
レプッブリカ駅から100ｍという好立地なこのホテルは、VIPが宿泊することもあるそう。クラシックな外観と部屋ごとにテーマを持たせたインテリアが優雅です。
ミラノの夜景が美しく見える屋上レストランでは、ロマンティックディナーをふたりで楽しんでみて。

古くからのリゾート地としてセレブから人気のあるコモ湖やリビエラ海岸も新婚旅行カップルにはオススメ。この周辺に点在するホテルでは、普段体験できないような豪華さを体験できます。

なかでもアルプスの麓、コモ湖畔に佇む「ヴィラ・デステ」はヨーロッパリゾートの真髄に触れられるホテル。400年前の枢機卿の別荘を改装した最高級のこのホテルでは、ベランダ から湖を眺めながらいただく食事が贅沢。室内にはアンティークな家具や由緒ある絵画、彫刻が飾られ、宮殿で過ごすようなハネムーンスティを体験できます。

ミラノハネムーンはドゥオモ（ミラノ大聖堂）見学からはじめましょう。

500年ほどかけて完成された、イタリアを代表するゴシック建築のひとつであるこの大聖堂。金銀細工が施された135本の尖塔と、3500本の彫刻が特徴です。

最も高い尖塔には愛の象徴とされる金のマリア像が祀られ、その像にミラノ再訪を祈れば叶うという言い伝えがあるんですよ。

ふたりで再びミラノに来ることができるよう、お祈りしてみましょう。また屋上に登るアクティビティの参加をお忘れなく。遠くまで見渡せる絶景ヴューポイントでの記念写真は一生ものです。

ミラノは新婚旅行で訪ねたいスポットがたくさん。まずレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」は必ず見たい作品のひとつです。この名画が収蔵されているのがサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会。この教会と修道院は世界遺産に登録されて いるので「最後の晩餐」を見るだけでなく、建物も楽しむためにふたりで足を運んでみる価値ありです。

また街のシンボル、ドゥオモからヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアを通ってスカラ座、さらにスフォルツェスコ城へはハネムーン散策おススメのコース。スフォルツェスコ城はセンピオーネ公園の中にあるヴィスコンティ家が14世紀に建設した要塞で、館内にはミケランジェロの未完の大作「ロンダニーニのピエタ」が展示されているほか、美術館と博物館がありますよ。

時間のあるカップルは「ブレラ絵画館」へ。ナポレオンの意向により開館したこの美術館には、15～18世紀のイタリア絵画が多く収められています。アンドレア・マンテーニャの「死せるキリスト」やジョンバニ・ベリーニの「ピエタ」、ラファエロ・サンティの「聖母の婚礼」など、有名な作品を実際に目にすることができますよ。

ダ・ヴィンチの才能に触れることのできる「レオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館」もハネムーン観光にオススメのスポット。

記念館、鉄道館、交通館と3つの建物があり、館内には実際に手で触れて体験できる展示物が点在。ダ・ヴィンチの残したスケッチなどを見ながら、イタリアの科学技術探求の神髄に触れてみましょう。子供向けの解説も充実していますよ。

ダ・ヴィンチ好きなら「アンブロジアーナ図書館」もおススメ。彼の手稿「アトランティコ・コード」を見ることができます。が点在し、世界遺産に指定されています。建築ファンでなくても、可愛らしい街並みには心が和むはず。

美味しいものに目のないミラノっ子。もちろん街にはグルメな市民自慢のレストランがたくさん。ミラノハネムーンではぜひ地元の味を楽しんでみて。

とくに内陸部にあるミラノは、おいしい肉料理が多いのが特徴。ミラノがあるロンバルディア州や隣のピエモンテ州はお米の産地でもあるので、サフランリゾットやお米入りのミネストローネスープもとっても美味。プリモ（初めの主菜）とし てよく登場しますよ。

またアルプスにも近いので、山間部の農作物を使った料理もレストランでよく目にします。口の中でほろほろにくずれる子牛の煮込みは、何度でも食べたい一品です。

そしてロンバルディア州はワインやチーズも有名。グラーナ・パダーノチーズ、ゴルゴンゾーラチーズ、マスカルポーネチーズなど種類が豊富にあるので、たくさんトライしてみて。

日本でもおなじみの味、カツレツ。でもミラノ風カツレツは子牛肉を使って作ります。厚切りの子牛肉を叩いて薄く延ばした肉にパン粉をつけてバターもしくはオリーブオイルでカリッと焼いたこのミラノ風カツレツは、ハネムーンカップルにももちろん納得のお味。塩とレモン、またはトマトと一緒にさっぱりといただきましょう。

ゴルゴンゾーラチーズもミラノ周辺の名産。じつはゴルゴンゾーラという名前ながらロンバルディア州とピエモンテ州にまたがる地域で生産されていて、ゴルゴンゾーラ村では製造されていないんです。

ブルーチーズのなかでは比較的マイルドな味といわれるこのゴルゴンゾーラ。チーズ初心者カップルにも馴染みやすいお味です。そのまま食べたりパスタに振りかけたりと、食べ方はいろいろ。お酒が好きな方ならおつまみにもグッド。しっかりした渋味と深いコクのDOCG規格のワイン、バローロと一緒にいただけば、その美味しさがさらにアップです。

せっかくのミラノハネムーンですから「ワインの王様」と呼ばれる「バローロワイン」もふたりで試してみましょう。どっしりとした重厚な味が特徴で、冬の代表的なお料理、ジビエ（野生の鳥獣）にもよく合います。イタリア・ピエモンテ州のバローロ村とその周辺のいくつかの村で生産され、イタリアワインの最上位にランク付けされるDOCG規格です。

パネトーネはミラノ伝統のお菓子で、クリスマスにはイタリア全土で楽しまれます。小麦粉にレーズンなどのドライフルーツとバター、天然酵母で発酵させたこのケーキは、新婚旅行でちょっと疲れた体にもやさしいお味。ミラノではクリスマスから1月下旬まで、デザートとしてだけでなく朝食やお夜食でも食されます。冬にミラノをハネムーンで訪れたカップルは、季節限定の味をぜひ楽しんでみてくださいね。

ピッツァ生地にモッツアレラなどのチーズとハム、ほうれん草などを包んで揚げたパンツェロットは、ハネムーンカップルの強い味方。街歩きの途中、リーズナブルなお値段でしかもさっと食べられるから便利です。

もともと南イタリアで発達した食べ物でしたが、50年前からミラノで大流行したとか。ドゥオモから歩いてすぐの「パンツェロット　ルイーニ」には、店前に揚げたてを求めるミラノっ子の長い列。人気のお店です。

ミラノハネムーンの買い物には、やはり中心部がオススメ。ヴィットリア・エマヌエーレ2世のガッレリアやドゥオモ広場周辺は高級ブランドから屋台風のみやげ物店まで揃っていてとっても便利です。

中でも19世紀のアーケード「ヴィットリア・エマヌエーレ2世のガッレリア」はカフェやショップがたくさんあるだけでなく、天井のガラスドームやフレスコ画やモザイク画が美しいことで有名です。そして中央のガラスドーム下にある牛のモザイク絵は「子宝に恵まれるためのおまじないの場所」と言われているそう。新婚旅行カップルなら、ぜひ行きたいスポットですよね。

ミラノのエマヌエーレ2世のガレッリアを模して造られたのが、ナポリのウンベルト1世のガレッリア。コレラ流行後、荒れ果てた街の再興を目的として作られたといわれています。旅程にゆとりがあれば、両方訪れて比較してみるのもいいですね。

また意外と便利なのがドゥオモ広場に面して建つ百貨店「リナシェンテ」。ブランドショップが充実のこのデパート、おみやげになりそうな小物もたくさん揃っています。
また近くには、ACミランとインテルのオフィシャルショップもありますよ。

ブランドショップ巡りならモンテナポレオーネ通りへ。モンテ・ナポレオーネ駅とサン・バビラ駅を結んだこの通りにはグッチ、プラダ、フェラガモと、みんなの憧れブランドが並んでいます。ミラノ観光途中、ふたりでウィンドウショッピングするだけでもヨーロッパのエレガンスを感じられる通りです。

セレクトショップが軒を連ねるコルソ・コモ、ガリバルディ周辺は、ミラノで一番トレンディなエリア。ヒップなセレクトショップやおしゃれなレストラン、カフェそしてバーなどがぎゅっと集まっています。

ミラノ最新トータルファッションを扱う「コルソ・コモ」は元「イタリア・ヴォーグ」の編集長が経営のセレクトショップ。洋服はもちろん食器やアロマ、そして人気ブランドとのコラボ商品は、お土産に最適なアイテムばかり。店内を見ているだけでも目の保養にもなりますよ。

ミラノはその昔、運河が張り巡らされた街でした。その面影をまだ残しているのが、ナヴィリオ運河とその周辺エリア。現在はファションやインテリアなどのおしゃれなお店が運河沿いに立ち並ぶ、ミラノ注目のエリアになっています。

ミラノっ子も買い物に訪れるナヴィリオ運河エリアは、もちろんハネムーンのショッピングにもぴったり。ミラノらしいお土産が見つかるかもしれません。また夕方から夜は運河沿いのレストランでロマンティックディナーを楽しめますよ。

数々の名作オペラの初演が行われたこの「スカラ座」の豪華絢爛な内装は、見学だけでも見応えたっぷり。昼間は2階の博物館も一般公開されていますよ。チャンスがあればオペラやバレエの公演もぜひ。

イタリアでは若者がデートで使うほど初心者にも優しい「スカラ座」は、もちろん新婚旅行でミラノを訪れたカップルだって気軽に楽しめること間違いなし。舞台で使用する衣装、小道具、装飾品などの制作を請け負う「スカラ座ラボラトリー」の舞台設営制作部分も見学可能です。

「サン・シーロ」の愛称で親しまれる「スタジオ・ジュゼッペ・メアッツァ」。サッカーファンならぜひ立ち寄りたい場所、ACミランやインテルのホームスタジアムです。

日本からもチケットの購入が可能ですが、クラブの公式WEBサイトもしくは旅行代理店でも予約ができますよ。当日はチケットとパスポート持参をお忘れなく！本場の熱狂をふたりエンジョイしちゃいましょう。

また試合のない日はスタジアムツアーに参加ができます。ACミラン、インテルグッズが購入できるので、ハネムーンの思い出に記念一品を探してみては。

バイオリンづくりの中心地であるクレモナでは、ストラディバリ博物館、ベルガモにはドニゼッティ博物館など、音楽をテーマにした街歩きをして見ましょう。もちろんバイオリン工房だって見学できますよ。

さらに街全体が世界遺産に登録されているマントヴァとサッピオネータまで足を延ばして、ルネサンス時代に迷い込んだような不思議な時間を過ごすのもオススメです。

華麗な宮殿の数々と17世紀バロックの建築物が見応え十分のトリノも、ミラノから鉄道で1時間ほど。洗練された雰囲気を漂わせるこの街では、サヴォイア王家が残した王宮や堂々たる建築物、そして美しい広場がとってもフォトジェニック。世界遺産に指定された郊外のストゥピニージ宮殿やスペルガ聖堂も車なら20分ほどのところにあるので、ぜひ訪ねてみましょう。

ミラノの北に広がる湖水地方は、美しい風景のなか遊覧船やヨットなど水遊びができる由緒ある避暑地。夏にミラノハネムーンを計画するカップルはぜひ足を延ばして見ましょう。コモ湖を見下ろせるケーブルカーからは、新婚旅行の思い出写真がたくさん撮れますよ。

またアルプスの雄大なパノラマを目にするなら、アオスタ渓谷が一番。紀元前ローマ帝国が造った歴史あるこの街は冬はスキー、夏はトレッキングと山のアクティビティが充実。そしてゆっくり散歩のできる街中では、城壁やローマ劇場跡などに出会えます。

標高3000mを超える展望台も上ってみましょう。アルプスの山並みをバックに撮る写真は、きっとハネムーンの良い思い出になりますよ。

フォトジェニックな切り立った海岸沿い並ぶ家々は、カラフルな積み木を組み立てたかのよう。「5つの土地」を意味するチンクエ・テッレにはその名の通り5つの村があり、かつてデートスポットだったといわれる「愛の小道」が美しいマナローナとリオ・マッジョーレを結ぶ海岸線、コバルトブルーの海岸が目の前のモンテロッソなど、それぞれの村に見どころがぎっしり。ふたりで点在する村を巡ってみるのも楽しいかも。

四季に合わせて、東京とほぼ同じような服装で大丈夫。でも朝晩冷え込むので、脱ぎ着ができるジャケットなどがあると、ハネムーンでも体調を崩さずに済むかも。冬は氷点下になることもあるので、防寒をしっかりとしましょう。

オペラ鑑賞のときはシンプルかつエレガントに。タキシードやロングドレスまで正装する必要はありませんが、男性だとジャケットスタイルと革靴、ネクタイ、女性はノースリーブのワンピースにカーディガンなどの服装がいいでしょう。おしゃれなミラネーゼに学んで、アクセサリーや靴などに気を配ったオシャレで出かけましょう。