治安もよく、物価も安いバレンシア。スペインハネムーンの行き先としてはとってもおすすめの都市です。
バルセロナと並んでビーチリゾートも楽しめるところもポイント高し!【前編】に引き続き、バレンシアハネムーンのおすすめポイントをご紹介しましょう。
ヨーロッパ最大規模の公園と有名建築家による現代的な建築群「芸術と科学都市」
トゥリア川公園(Jardín del Turia、ハルディン・デル・トゥリア)は、かつてはちゃんと水がある川でしたが、1957年のバレンシア市街地の大洪水後に川の流れを変え、現在は公園となっています。
ビオパーク(Bioparc)と呼ばれる動物園から「芸術と科学都市」まで全長約9キロメートルの細長い公園で、ヨーロッパの市街地の中にある公園としての規模は最大と言われています。
旧河川なので橋も18つあり中には15世紀に建設された橋も。公園内にはバルやレストランもあり、市民の憩いの場として愛されています。
この公園の海側の端にあるのが、芸術と科学都市(La Ciudad de las Artes y las Ciencias、ラ・シウダ・デ・ラス・アルテス・イ・ラス・シエンシアス)。
スペインを代表するバレンシア出身の建築家カラトラバが総合デザインを担当した近未来建築群です。
フェリペ王子科学博物館(Museo de las Ciencias Príncipe Felipe、ムセオ・デ・ラス・シエンシアス・プリンシペ・フェリ)、3DやIMAXムービーが楽しめるエミスフェリック(HEMISFERIC)、世界一流のオペラやクラシックが鑑賞できるソフィア王妃芸術劇場(Palacio de las Artes Reina Sofía、パラシオ・デ・ラス・アルテス・レイナ・ソフィア)、巨大水族館(Oceanográfico、オセアノグラフィコ)、ユニークな遊歩道ルンブラクレ(L’Umbracle)、アゴラ(Ágora、現在改装中)などの施設があります。
青い空、白で統一された建物、人口池など写真映えするスポットで、2015年に公開されたジョージ・クルーニー主演のSF大作映画「トゥモローランド」のロケ地にも選ばれました。
<Information>
■トゥリア川公園(Jardín del Turia)
地図:https://www.google.com/maps/d/u/0/embed?mid=10v4Bg2FU1uMLaVqoX39naW3mIa82N7zH
■ビオパーク(Bioparc)
- 住所: Pío Baroja, 3, 46015 Valencia
- WEB:https://www.bioparcvalencia.es/
■芸術と科学都市(La Ciudad de las Artes y las Ciencias)
各施設のオープン日時や料金はサイトでお確かめ下さい。
スペインハネムーンで地中海のビーチリゾートを楽しむ
バレンシア港のすぐ隣のアレナス・ビーチ(Playa de las Arenas)にはバルやお米料理専門店が連なり、テラス席に座ることが出来れば、地中海を見ながらパエリアやタパスを食べることが出来ます。
アレナス・ビーチとつながっているバレンシアで一番有名なビーチはマルバロサ・ビーチ(Playa de la Malvarrosa)と呼ばれ、こちらにもレストラン・バルがあり、広くて長いビーチと散歩にもってこいな遊歩道が特徴です
バレンシア港(Puerto de Valencia)はかつてF1レースコースやヨットレース・アメリカズ・カップの会場となりました。
ユニークな形が目を引く多目的イベントスペース、ベレス・エ・ベンツ(Veles e Vents)周辺にはおしゃれなテラス席のあるカフェやレストラン、そしてナイトライフを楽しめるクラブもたくさんあります。
バレンシアの気候は地中海性気候でとても温暖です。6月~9月にかけてのバレンシア旅行には是非スイムウェアをご持参下さい。それ以外の季節でも天気が良ければテラスでランチも可能です。
<Information>
■アレナス・ビーチ(Playa de las Arenas)
■マルバロサ・ビーチ(Playa de la Malvarrosa)
■ベレス・エ・ベンツ(Veles e Vents)
アート好き・美術館&博物館好きにお勧め!
せっかくヨーロッパにいるのだから、芸術や歴史にも触れてみませんか?バレンシアには40以上の美術館や博物館があります。
国立陶器博物館(Museo Nacional de Cerámica、ムセオ・ナシオナル・デ・セラミカ)はドス・アグアス侯爵の宮殿を博物館として利用しています。
バレンシア郊外のパテルナやマニセスは中世から陶器の町として知られ、新旧スペイン陶器の他、スペイン国外の貴重な陶器やピカソの作品もあります。
圧巻の大理石のファサード、貴族の生活の華やかさを垣間見ることが出来る調度品や内装も必見。
旧市街からも近く、トゥリア川公園の川沿いにあるバレンシア美術館(Museo de Bellas Artes de Valencia、ムセオ・デ・ベジャス・アルテス・デ・バレンシア)は、美術の授業で一度は名を聞いたことがある巨匠のゴヤやエル・グレコやバレンシア出身で、バレンシアの光・風景・文化を愛したホアキン・ソロージャの作品が多く収蔵されています。
ポップでモダンなアートが好きならば、バレンシア現代美術館IVAM(Instituto Valenciano de Arte Moderno、イバム、インスティトュート・バレンシアノ・デ・アルテ・モデルノ)へ。旧市街にあるので旧市街散策のついでにフラリと立ち寄っても良いです。
バレンシア現代美術館の隣には15世紀には修道院として、その後は孤児院や救貧院として利用された建物La Beneficencia(ラ・ベネフィセンシア)内に、バレンシア先史時代博物館(Museo de Prehistoria de Valencia、ムセオ・デ・プレイストリア・デ・バレンシア)とバレンシア民俗学博物館(Museo Valenciano de Etnología、ムセオ・バレンシアーノ・デ・エントロヒア)があります。
特にバレンシア民俗学博物館の展示はとても工夫されていて一見の価値あり。パティオ(中庭)にはカフェとバルがあり、休憩やランチの穴場です。
ストリートアートがお好きならば、バレンシア旧市街を散策するとたくさんのグラフィティアートを見ることが出来ます。大きな壁を一面使ったものから、小さくて可愛らしいものまでどれもまさにインスタ映え間違いなし!
<Information>
■国立陶器博物館(Museo Nacional de Cerámica)
- 住所:Calle del Poeta Querol, 2, 46002 Valencia
- オープン時間:火~土午前10時~午後2時、午後4時~午後8時、日曜日は午前10時~午後2時、月曜日閉館
- WEB:http://www.mecd.gob.es/mnceramica/home
■バレンシア美術館(Museo de Bellas Artes de Valencia)
- 住所:Calle Sant Pío V, 9, 46010 Valencia
- オープン時間:火~日午前10時~午後8時、月曜日閉館
- WEB:http://www.museobellasartesvalencia.gva.es/
■バレンシア現代美術館(IVAM、Instituto Valenciano de Arte Moderno、イバム、インスティトュート・バレンシアノ・デ・アルテ・モデルノ)
- 住所:Calle de Guillem de Castro, 118, 46003 Valencia
- オープン時間:火~日午前10時~午後7時、月曜日閉館
- WEB:https://www.ivam.es/
■La Beneficencia(ラ・ベネフィセンシア)
- 住所:Calle Corona, 36, 46003 Valencia
- オープン時間:火~日午前10時~午後8時、月曜日閉館
- WEB:http://www.labeneficencia.es/es
■グラフィティアート
ハネムーンの旅行日程が合えばラッキー「バレンシアのお祭り」
バレンシアには大小の伝統的なお祭りがたくさんありますが、町が一番盛り上がるのはスペイン三大祭りの一つと言われる火祭り。
毎年3月19日の聖ホセ(セント・ジョセフ、キリストの父)の日がお祭りの最終日なので、18日~祭り最終日翌日の20日まで滞在すると十分に楽しめます。街を飾る無数の火祭り人形は圧巻。大きなものは30メートルにも達します。
火祭りについては「スペインハネムーン、3月ならバレンシアの火祭りへ」をご覧ください。
バレンシアから約30分の距離にあるブニョル(Buñol)の村祭りの一環で、世界的に有名なのがトマト投げ祭り(トマティーナ、La Tomatina)。
毎年開催は8月最終水曜日です。スペイン中そして世界中から集まるお祭り参加者とハネムーンの思い出に思いっきりはじけてはいかがでしょう?
トマト投げ祭りは参加に事前予約が必要なのでご注意下さい。
2回にわたって紹介してきたバレンシア。興味をもっていただけたでしょうか?
バルセロナやマドリードだけではないスペインの都市。イタリアのようにスペインだけをじっくり周遊するハネムーンプランもありですね。
ぜひ、コンシェルジュに自分たちだけのオリジナルプランをお願いしてみましょう!
バレンシア観光に役立つサイト
■バレンシア観光局のホームページ
■バレンシア観光局の日本語ガイドブック(無料・ダウンロード可)
■スペイン庶民生活@バレンシア(バレンシアのレストラン情報あり)