日本から海外へご旅行、特に一生の思い出となる新婚旅行ともなれば、現地の治安情報などを公開している外務省のHPだけでなく、地元住民の情報なども集めたいと思うことでしょう。
現在ローマでは、いろいろな事情により、市内の警備が普段よりも厳しくなっております。
特に、バチカン寺院の警備については特別レベルの警戒態勢がとられています。
その理由は、2015年12月8日から2016年11月20日まで「聖年」の1年となるためです。
イタリアだけでなく、世界中のカトリック教徒がローマに集まる年になります。
カトリック教徒にとって非常に大切な「聖年」とは?
「聖年」とは、カトリック教会が「ローマ巡礼者に特別の赦しを与える年」のこと。教皇ボニファティウス8世が1300年に定めたのが始まりだそうです。
それ以降、25年ごとに聖年とされており、2016年はフランチェスコ教皇により、特別聖年と発表されました。
サン・ピエトロ大聖堂の聖なる扉(Porta Santa)は、普段は内側から塗り固められています。
「聖年」の時は、この閉ざされている教会の扉が開かれ、記念切手やコインなどの販売もあります。
この時期に新婚旅行でローマを訪れたお二人にとっては、またとない教会めぐりのチャンスといえます。
特別聖年、前回は2000年でした。そして2015年で26回目の聖年となります。
バチカン寺院観光は要注意!ホテルの予約もさらに取りにくくなります
しかしながら、市内は1年を通してカトリック教徒が集まるため、ホテルなども満室となる事も予想されます。
バチカン寺院周辺は大変な人混みとなり、教会や美術館へ入るのも時間がかかります。美術館に関しては、事前予約をされる事をお勧めいたします。
この1年のローマ市内は大変な警備体制となり、カラビニエーリ(軍警察)ポリツィオット(警察)が至る所に待機する事でしょう。
ローマ新婚旅行は、この年に限っては計画的な行動が大切です。
・見たいところは見る!
・食べたいものは食べる!
・買いたいものは買う!
お二人の行動準備に余念なく、ローマを、イタリアを、隅々まで満喫してくださいね。
修復終了でトレビの泉に賑わいが戻ってきました!
前回もお伝えしましたが、トレビの泉は修復完了となり、大変なにぎわいが戻ってきました。
その代わりと言っては何なんですが、スペイン階段は、ただ今修復工事中です。
残念ながら、階段を通行することができません。
少しさみしい感じではありますが、修復完了まで少しの辛抱となりました。
スペイン階段の上からの景色は、バルベリーニ広場からシスティナ通り(過去記事ぶらりお散歩)を登って行くか、ポポロ広場から登って行けば楽しめます。
ローマ観光については特別警戒はありませんが、気を抜かないように!
パリでのテロ事件により、ローマでも同様の事件が起きないよう警察、軍による警備が強化されています。
ローマでの観光に関しては特別な警戒態勢はされていませんので、普通に観光してください。
ただし、コロッセオなど人の集まる所での、スリやひったくりなどに対する警戒心は忘れないようにしてくださいね。
もし新婚旅行中に、ニセ警官に職務質問されそうになったら?
イタリア警察としては日本人観光客をターゲットに職務質問等はあまりしません。
しかし、私服警官のふりをし、職務質問として、パスポートなどを見せるように尋ねてくることがあります。
その場でカバンを開けて、お財布を出すようなことをしてはいけません。
広場などで待機している、制服を着た警官のところまで移動し、見せるように、行動してください。
偽警察だとこの時点で脅したり、文句を言ってきます。
そうなれば、近くにあるBARなどに行き、そこで見せるように伝えるなどの行動がベストです。
本当に私服警察という確率は少ないです。
携帯電話を持っていれば、クレジットが無くても「112 カラビニエリ」にはかかります。脅されたら、すぐに携帯で112をかけてヘルプ!とでも叫んでかまいません。
本当の警察だったら親切に行動してきます。
ニセブランド品などを売りに来ても買わないこと!
イタリアでは観光しているとどこからともなく、売り子が現れます。
雨が降ると傘を売ってきたり、セルフィーを売ってきたりと品物はさまざま。モロッコ人やアフリカ系黒人が多いです。
そして、偽ブランド物を路上販売する人も多いです。偽ブランド品は日本への持ち込み禁止なので注意しましょう。
このような販売人が一斉に散らばり、何かを警戒している時は、周りに巡回警察が歩いています。
イタリアでは警察と不正販売人のイタチゴッコをよく見かけます。
下の写真のようにさっと商品を隠して警察が通り過ぎるのを待ち、また広げます。
日本人にとっては驚き&不思議な光景でしょうけれどね。
新婚旅行で楽しい観光ができるよう、あまり怪しい人には近づかないようにしましょうね。
イタリア人のジェスチャーで「あかんべー」をお二人にしている人を見かけたら要注意。
それは、「あなたの周りに怪しい人がいます、注意してください!」という警告です。
いつかまたイタリア・ローマに戻りたくなる新婚旅行となるよう、これからもすぐに役立つ現地情報をお伝えしますね。
ローマより 桜子
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