ヨーロッパのハワイと言われる、マヨルカ島。バルセロナからは飛行機で約40分。ヨーロッパ各地からもアクセスが簡単なので、欧州では人気の高いリゾートアイランド。

そんなマヨルカ島に行ったらキラキラ輝く太陽の下、白い砂浜でリラックスもいいけど「ドラック洞窟は行くべし!」。マヨルカ島出身の友人いわく、ドラック洞窟は必見スポットだとか!しかも、私たちが滞在していたところから近い!ということで、車で行ってみました。前回ご紹介したパルマから、少し足を延ばして、ドラック洞窟への旅についてお届けします。

マヨルカ島の洞窟

パルマから車で約1時間半。マヨルカ島の東海岸に位置するドラック洞窟は、小さな入り江が連なるビーチ沿いにあります。

地上からの深さ25m、全長約2km、4つの地底湖を持つこの洞窟は、大勢の観光客で賑わうマヨルカ島屈指の人気スポット。その名が知られはじめたのは、なんと中世の時代だそうです。

そして1896年に調査に入ったE.A. Martelが、地底湖としては世界最大級の「マルテル湖」を発見。1922~1935年には洞窟内への入口や通路、そして階段などが設置され、なんと照明まで取り付けられたそうです。

マヨルカ島にはいくつも洞窟が点在していますが、ドラック洞窟は昔から人々を惹きつけてやまない場所だったわけです。

いざツアー出発!しっとりとした空気の洞窟の中へ

では、さっそく場内に入ります。

チケットを購入したときに指定された時間に洞窟入口付近に行くと、すでに人が集まっています。どうもグループツアー形式で、洞窟内に入るようです。

券売所

洞窟の入口

中に入ると「ムワッ」とした湿気。洞窟内の湿度は平均80%で温度は21度。日本の梅雨に近い空気感でしょうか。

そしてグループで見学をしながら洞窟内を下へ歩いていくと、見えてきました、無数の鐘乳石。

鍾乳石

鍾乳石

まるで星が天から降りてきたかのような鐘乳石は、神秘的。言葉で描写するのが難しいほどです。100年という長い年月をかけて、やっと1センチ伸びる鐘乳石を見ていると、私たちが日々抱える悩みがちっぽけなことに思えてきます。

降り注ぐ石

洞窟の中でクラシックコンサート!マヨルカ島で特別な体験を楽しもう

先を進むと、今度は大きな地底湖が見えてきました。全長115m、幅30mのマルテル湖。

これからここで、クラッシックコンサートです。小舟に乗ったカルテットが、ショパンの名曲を10分ほど奏でるそうなのですが、ここからは写真撮影などが禁止。美しい調べに、心と身体を委ねることにします。

ちなみに、なぜショパンを演奏するかというと、じつはショパンは病気治療のため、恋人のジョルジュ・サンドとマヨルカ島に滞在*していたのだそう。ショパンとマヨルカ島、かかわりが深いんです。

生コンサート

洞窟内に神秘的に響き渡る生コンサートが終わると、今度は私たちが小舟に乗って、地中湖を遊覧する番です。

くるーじんぐ

船

クルージング

ボートは音も立てずにスーと前に進みます。下を覗いてみると、地底に静かに眠る水の透明度にビックリ。神秘的な地底湖の情景は、目を見張るほどの美しさです。

コンサート

地中海の真っ青な海と美しい風景!ヨーロッパ屈指のビーチリゾートをハネムーンで楽しんで

コンサートが終了したら、地上へと歩いて向かいます。少し傾斜のある道を、鐘乳石を眺めながら出口までテクテク。

洞窟見学を終えたら、敷地内をブラブラするのもオススメです。私たちは、洞窟横にある散策路を海の方へと歩いてみました。

途中、きれいな花々やサボテンを見ながら海岸にたどり着くと、そこには地中海らしい真っ青な海。美しい海を島のいたるところで楽しめるマヨルカ島、とても贅沢です。

さぼてーん

白い花

茂み

海

新婚旅行では、スペインのシエスタに注意?!お店がやってない・・・

洞窟見学のあとは、近くの港町「ポルト・クリスト」へ行きました。

この街には獲れたての魚を堪能できる小さなレストランがたくさんあると聞き、期待を膨らませて行ったのですが、ほとんどのレストランが閉まっている…。どうもスペインでは、ランチとディナーの間はお休みしてしまう?これって、シエスタ?

港町

結局、魚料理にはありつけずでしたが、歴史ある港町の眺めを堪能して帰宅の途につきました。

西海岸
魚料理にはありつけず・・・涙(写真はイメージです)

マヨルカ島の西海岸は、手つかずの自然を満喫できるスポットが点在しています。パルマからちょっと足を延ばして、歴史あるドラック洞窟、そして美しい海と心地よい潮風に和むディトリップ。試してみてはいかがでしょうか?

 

●ドラック洞窟:http://www.cuevasdeldrach.com/en/

パルマから「ポルト・クリスト行き」のバスで約1時間15分

 

<ショパンが恋人と暮らしたヴァルデモッサ村>

ヴァルデモッサ村

パルマからバス210番(ヴァルデモッサ行き)で約30分。

ショパンが結核療養のため、恋人のジョルジュ・サンドと共に、この村にあるカルトゥハ修道院で暮らしました。修道院では、ショパンが使用したピアノや手書きの楽譜、ジョルジュ手書きの小説などを展示(有料)。「雨だれ」はここで作曲されたものです。

修道院

2人は(ジョルジュの子どももいたようですが)カルトゥハ修道院の中にある、3部屋を借りて暮らしていたそうです。

カフェ

ヴァルデモッサ村は、マヨルカ島の中でも標高が高いため、冬はとても寒いのでご注意を!燃えるような恋をしていたショパンとジョルジュでしたが、おそらく震え上がりながら暮らしていたのではないでしょうか・・・。

カフェラテとクッキー?

ドラック洞窟とは、パルマを挟んで反対方向になります。東海岸のものすごくきれいな山間にあるので、ぜひ時間があれば訪れてみてはいかがでしょうか?



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