伝泊ファミリーヴィラからの眺め
ファミリーヴィラからの眺め(写真提供:伝泊)

日本最大級の亜熱帯照葉樹林が広がり、固有種や絶滅危惧種など貴重な生態系が多く見られる奄美大島。『奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島』として世界遺産登録への期待も高まる中、島の伝統と新しいスタイルを掛け合わせた革新的な宿泊施設が2019年にオープンしました。

奄美大島出身の建築家・山下保博氏が手がける『伝泊』ブランドの中で唯一の新築施設「伝泊 The Beachfront MIJORA」豊かな自然との対話や集落の人々との交流が生まれる、シンプルでアーティスティックなビーチフロント・ヴィラです。

奄美の伝統文化を残し伝える『伝泊』ブランド

奄美の伝統文化を残し伝える“伝泊”
(写真提供:伝泊)

アマミノクロウサギやアマミトゲネズミといった固有種、マングローブ林やサンゴ礁。世界に誇れる豊かな自然が残る奄美大島。

鹿児島と沖縄本島の間に位置し、東京・大阪からは飛行機で2時間〜2時間半、鹿児島・福岡・沖縄からなら1時間でアクセスできます。そんな奄美大島出身の建築家・山下保博氏は、世界遺産登録への期待から注目が集まる奄美の自然だけでなく、奄美の伝統的な建築や文化も守り伝えていくために『伝泊』ブランドを立ち上げました。

3つのスタイルの宿泊施設、地元の人々も旅行者も利用でき交流が生まれる複合施設、地元食材にこだわったレストランを運営していて、今回ご紹介する「伝泊 The Beachfront MIJORA」以外は奄美にもともとあった建物を改修して使用しています。

 


『伝泊』の条件
島の伝統的構法を7割以上残す建物である、 もしくは島にとって伝説的な建物であること、島の魅力を体感できるロケーションであること、 集落の人たちが協力的であること。


 

「伝泊 The Beachfront MIJORA」以外の2つの宿泊施設を簡単にご紹介します。

一軒一軒に物語がある「伝泊 古民家」

伝泊 古民家
(写真提供:伝泊)

島で空き家になっていた古民家を改修し、宿として残すことで、島の歴史や文化を後世へ繋いでいくことをコンセプトとしています。奄美大島の他に、加計呂麻島、徳之島の3島で合わせて15棟が運営されています。

「水平線と朝陽の宿」「はたおり工房のある宿」など建物ごとにもつ物語や立地条件を、それぞれ異なる魅力として生かしています。

スーパーマーケットをリノベーションした「伝泊 奄美 ホテル&別棟」

伝泊 奄美ホテル&別棟
(写真提供:伝泊)

スーパーマーケットだった建物を改修した伝泊の複合施設「まーぐん広場」。「伝泊 奄美 ホテル」はその2階にあります。

“まーぐん”とは奄美の言葉で“みんな一緒に”という意味で、1階にはこだわりの料理を提供するレストラン、島の食材やお土産などが購入できるマーケット、高齢者施設などが併設された、島の人々と滞在者がナチュラルに交流できる空間になっています。

また、伝泊の総合フロントも「まーぐん広場」に設けられていて、「伝泊 古民家」、「伝泊 奄美 ホテル」の宿泊者は、ここでチェックイン手続きを済ませてから各宿へと向かいます(加計呂麻島・徳之島は各島にてチェックイン)。

伝泊 ドミトリー&ランドリー
別棟の 伝泊 フレンドリー(写真提供:伝泊)

「伝泊 奄美 ホテル」には、地元で愛されつつも閉店したカラオケボックスをリノベーションした別棟「伝泊 ドミトリー&ランドリー」もあり、出張や合宿の際にリーズナブルに宿泊できます。

そして今回ハネムーンにおすすめの“おこもり”宿としてご紹介するのが、『伝泊』ブランドで唯一新築された「伝泊 The Beachfront MIJORA」です。

シンプル&アーティスティックなヴィラで叶う、自然との対話

MIJORAは奄美の伝統的な家屋をモチーフにしたヴィラ
(写真提供:伝泊)

伝泊ブランドの中で唯一新築された「伝泊 The Beachfront MIJORA(以下、MIJORA)」のコンセプトは、“島の自然と対話する”。“MIJORA=みじょら”はMIJORAのヴィラ群が建つ小さな集落“三鳥屋(みどりや)”の古い呼び方なのだそう。

開放的な一枚ガラスの窓の向こうには、奄美の海。眼前の海に没頭する空間を意識したシンプルなデザイン。

奄美の伝統建築に着想を得たという木の天井とコンクリートを組み合わせた13棟のヴィラは、無機質でありながらスタイリッシュで、モダンと伝統が美しく融合しています。

「デラックスヴィラ」ダブルベッドタイプ
「デラックスヴィラ」ダブルベッドタイプ(写真提供:伝泊)

インテリアはシンプルでスタイリッシュなものを厳選。計算し尽くされた空間は、日々の雑念がするりと流れ落ちて心がデトックスされるような感覚が味わえます。

イソップのアメニティを導入
イソップのアメニティ(写真提供:伝泊)

さらに気になるアメニティは国内外で大人気のメルボルンの老舗自然派コスメブランド「Aesop(イソップ)を使用。シンプルでおしゃれなパッケージ、柑橘系の爽やかで心地よい香りに癒されます。

そんなMIJORAに込めた想いを、山下氏は以下のように話しています。

“余計なものをそぎ落とした禅的な美意識がたゆたう空間で、ただひたすら海と向き合う贅沢な時間。
日常の喧騒をわすれ、生命の根源を見つめなおすような時間を堪能していただければ幸いです。”

ゆとりのある空間とキッチン完備が嬉しい「デラックスヴィラ」

デラックスヴィラ
「デラックスヴィラ」ツインベッドタイプ(写真提供:伝泊)

広々とした空間使いが贅沢なデラックスヴィラ。ダブルベッドタイプとツインベッドタイプのお部屋があります。

ダブルベッドタイプのお部屋に用意されているのは、実際にはクイーンサイズもしくはキングサイズのベッド。ゆとりのある広さで心地よく過ごせます。

デラックスヴィラ内に設置されているキッチン
(写真提供:伝泊)

また、デラックスヴィラにはキッチンと調理器具一式も完備。近隣のスーパーなどで購入した地元食材をお部屋で調理していただくこともできます。

海を間近に臨むテラスも贅沢「スタンダードヴィラ」

スタンダードヴィラのお部屋
(写真提供:伝泊)

スタンダードヴィラはすべてのお部屋がダブルベッドタイプ。お部屋には冷蔵庫やトースター、食器類が備えられています。また有料になりますが、簡易的な調理器具の貸出も可能です。

奄美らしい風景が広がるバスルーム
(写真提供:伝泊)

ゆったり過ごせるテラスやウッドデッキがあるお部屋、ハンギングチェアやデッキチェアがあるお部屋など、各ヴィラごとに設備やインテリアが違うのも魅力の一つ。ハネムーンでの過ごし方イメージに合わせてどのお部屋にするか、お2人でじっくり検討してみましょう。

子ども連れでも宿泊しやすい「ファミリー ヴィラ」

ファミリーヴィラの客室
(写真提供:伝泊)

「大人3名で宿泊をしたい」「子どもと一緒に泊まりたいが、ベッドから落ちないかが心配」という宿泊者からの声を受けて生まれた、和室仕様のお部屋。コンクリート打ちっ放しの壁や床に馴染むグレーの畳スペース、リネンのカバーがさらりと心地よい布団。

デラックスヴィラを改修したお部屋なので広さもありますし、キッチンも備えられています。大人3名、もしくは大人2名+子ども2名まで宿泊可能です。

お洒落にカジュアルに、奄美の食材を堪能できるレストラン&バー

奄美の伝統食を取り入れた眺めのよいレストラン
(写真提供:伝泊)

伝泊では2021年4月、MIJORAに隣接する形でレストラン&バー「2 waters」をオープン!さらに、事前に予約をすればお部屋の近くのビーチでBBQも楽しめます。奄美の伝統的な食文化や地元ならではの食材を、好みのスタイルでいただけます。

地元食材を使った料理とインフィニティプールが楽しめる「2 waters」

2waters
(写真提供:伝泊 )

「The Beachfront MIJORA」から、美しい海を眺めながら数分ほど歩いたところにオープンした「2 waters」。MIJORAや2 watersが建つ笠利町でとれた旬の食材を中心に創る、創作料理のレストラン&バーです。

オーシャンビューのカウンターに座っていただく料理の数々は、目にも楽しいものばかり。バータイムには、ソムリエが好みに合わせたワインをチョイスしてくれます。

五角形のインフィニティプール
(写真提供:伝泊)

2 watersの近くには、ハネムーナーに人気のインフィニティプールもオープン!MIJORAでの滞在がますます楽しみになります。

準備も片付けもスタッフにおまかせ!「海辺でBBQ」

手ぶらでBBQが楽しめるサービス
(写真提供:伝泊)

地元でとれた新鮮な食材をダイレクトに味わえるBBQもおすすめ。 MIJORAでは、事前申し込みをすれば海辺でのBBQも楽しめます。

食材は肉・野菜・魚・フルーツとバリエーション豊富
(写真提供:伝泊)

食材は、お肉と野菜のセット・魚介類と野菜のセットのどちらかをセレクト。セットにはサラダも含まれますし、ドラゴンフルーツなどの盛り合わせをオプションでつければ、より一層華やかに。

BBQセットのレンタルだけでなく、設置や片付けもリゾートスタッフが行ってくれるので、気軽に楽しめます。

自然に負荷をかけないサスティナブルな運営方針

サスティナブルなリゾート運営・伝泊
(写真提供:伝泊)

奄美の伝統文化や自然を守り伝えていくために生まれた伝泊は、“持続可能な自然のあり方”を目指した運営にも取り組んでいます。

MIJORAでは、無料提供のドリンクを始め客室の備品などのノンプラスチック化、客室のシーツ交換の頻度を減らす、など。また、2 wartersでも使用する備品のノンプラスチック化を進めています。

奄美の自然を未来へ残していくために、自分たちにできることからサスティナブルな運営方法へとシフトチェンジしています。

伝統文化にふれる、自然を感じるアクティビティ

大地とつながる感覚が魅力・ビーチヨガ
(写真提供:伝泊)

奄美の伝統文化や自然をより深く肌で感じることができるアクティビティの数々。ここで紹介している以外にも、島唄体験やSUP×フィッシング、マングローブの原生林探索や奄美の発酵飲料「みき」作り体験など、様々なアクティビティがあります。

アクティビティを通しての地元の人々との交流も楽しみの一つです。

大島伝統の「泥染・藍染体験」

奄美大島伝統の泥染め体験
(写真提供:伝泊)

奄美大島の伝統工芸品のひとつ、大島紬。その大島紬の代表的な染色方法が、泥染です。

奄美の泥染は、奄美に自生する車輪梅という木を煮出した染料と、鉄分豊富な奄美の泥で化学反応をおこして染める独特の技法。奄美でしか体験できない、奄美大島の伝統工芸です。

同じく大島紬の染色方法のひとつである藍染も体験することができます。

<information>
料金:3,000円/人
所要時間:藍染のみの場合約2時間、泥染のみ・または両方体験する場合約4時間(染めるものや点数により所要時間は変わります)
予約:1週間前までの要予約

ヴィラやビーチでプライベートレッスン「ヨガ」

自然と一体になれるビーチヨガ
(写真提供:伝泊)

ヨガは、“自然との対話”をコンセプトにしたシンプルな設計のMIJORA、そして豊かな奄美の海や森と相性抜群。伝泊では、宿泊しているヴィラでインストラクターによるプライベートプログラムを受けることができます。

天気が良ければ目の前のビーチでビーチヨガもできるそう。申込者のヨガのレベルに合わせて指導してくれます。

<information>
料金:3,000円/人、2人以上~ 2,500円/人
所要時間:約1時間
予約:1週間前までの要予約

★体験の詳細や予約については、伝泊Webサイトの体験ページからご確認ください。

奄美の伝統文化にふれ、自然と対話する「伝泊 The Beachfront MIJORA」おすすめポイントまとめ

伝泊へハネムーンを楽しむ魅力まとめ
(写真提供:伝泊)

世界自然遺産登録への期待が高まる奄美の自然だけでなく、伝統文化の保存・継承にも目を向けた『伝泊』ブランド。中でも、唯一新築でビーチフロントの「伝泊 The Beachfront MIJORA」はハネムーンにぴったりです。

  • “島の自然との対話”をコンセプトにしたシンプルモダンな空間デザイン
  • 伝統と新しさを融合させた『伝泊』ブランド唯一の新築施設
  • 全棟ビーチフロントで、海まで歩いていける
  • 地元食材にこだわったビーチフロントのレストラン「2 waters」はインフィニティプール付き!
  • 奄美の伝統文化や自然にふれるアクティビティの数々

日本の伝統文化や自然にふれたい、他では味わえない体験をしたいなら、ぜひハネムーンで訪れてみませんか。

伝泊 The Beachfront MIJORA

伝泊 The Beachfront MIJORA全景
(写真提供:伝泊 The Beachfront MIJORA)

ホームページ
住所:〒894-0513 鹿児島県奄美市笠利町大字外金久亀崎986-1( 宿泊レセプション 2 waters)
予約:0997-63-1910

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奄美大島の新型コロナウイルス感染症対策について

奄美大島は離島になります。島内での医療体制は都会とは異なり脆弱ですので、お出かけの際はぜひ旅のマナーを守ってお過ごしください。

  • 旅行の2週間前から三密を避け、感染防止対策を徹底した生活をお過ごしください
  • ご自身の体調管理、チェックを入念に(発熱やだるさ、咳などの症状があれば早めに旅行をキャンセル)
  • 身近な方に感染者がいた場合は旅行を控える
  • リゾート滞在中も手洗い、うがい、マスク着用を徹底

航空会社では独自にPCR検査を受けられるサービスを提供中。搭乗日の1週間前までに申し込むことができます。

こういったサービスもぜひ活用し、安心・安全な旅をお楽しみくださいね。

※奄美大島における新型コロナウイルス感染症経過レベルと行動目安はこちらを参照してください。