フィンランドの北部で暮らすサーミ人。彼らはノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアの北部にもともと住んでいたヨーロッパ唯一の土着民族で、独自の文化や伝統、言葉を持っています。フィンランドで暮らすサーミ人は約9,000人。トナカイの飼育で生計を立てている人が多いそうです。
サーミの故郷といえるのがイナリにあフィンランド系サーミ博物館「シーダ」。屋内・屋外の展示スペースには、サーミの歴史や文化、ラップランドの珍しい環境を紹介しています。生活の中でシャーマニズムと超自然的なものを信仰してきた彼ら。カラフルでかわいらしい柄の民族衣装や、トナカイの皮で作られた小物、凝った細工の宝飾品など、日本ではあまり知られていないサーミ独自の文化はとても興味深いものがあります。
北欧旅行のエキスパート「アリスツアー」のコンシェルジュ、井田 洋さんに、サーメ人の文化に触れながらオーロラ観測やウインタースポーツをたっぷり楽しめる新婚旅行プランを教えていただきました。
サーメ人文化と大自然を肌で感じる、感動のフィンランド新婚旅行
「お客様のご相談内容は、『ふたりとも冬はクロカン、夏はバイクを楽しむのが趣味。新婚旅行の時期が冬なので、クロスカントリーやスノーモービル体験など、ウインタースポーツが楽しめるところを希望しています。せっかくなので、オーロラも見たいです。』というご要望でした。」
「年間200日以上のオーロラ観測日といわれているコルピカルタノやイナリ、サーメ人文化に触れることができるネリムでの滞在を組み込んだプランを作成しました。」
「もちろん、ウインタースポーツをたっぷり楽しめるところなので、思う存分アクティブに過ごせます。」
「夜、スノーモービルで行くオーロラハンティングツアーはとてもドラマティック!ともかくウインターリゾートの醍醐味を味わいたいというカップルには絶好のプランなのではないでしょうか。」
まったり派にもぴったりなプランもあります!
今回紹介していただいたプランは、アクティブ派のカップルの要望に応えたものですが、もちろん、まったりしつつ、オーロラも楽しみたいというカップルもいるはず。
ムーミンファンなら、南西部にあるナーンタリ島(開園は夏の間で6月下旬~8月下旬)を訪れたり、ヘルシンキにある「かもめ食堂」でシナモンロールを食べたり、北欧雑貨のショッピングを楽しんでもいいですね。
フィンランドからスウェーデンまでを結ぶ、バルト海クルーズもおススメですよ。
いいプランをコンシェルジュから提案してもらうためには、どんな風に過ごしたいかを伝えるのがポイント。北欧の場合、他のヨーロッパの国々に比べ、費用は高めになってしまいますが、その分、ドラマティックな場面にたくさん出会えます。一度しかない新婚旅行というチャンスをぜひ、有意義に楽しんでくださいね。
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【フィンランド新婚旅行プラン】
■エリア名: フィンランド(ヘルシンキ・コルピカルタノ・イナリ・ネムリ)
■テーマ:フィンランドの自然をまるごと満喫したい
■旅行時期: 冬
■旅行スケジュール(8日間)
1日目:ヘルシンキからコルピカルタノへ
2日目:トナカイソリやハスキーサファリ、クロスカントリーなどを楽しむ
3日目:イナリへ移動、オーロラ観測。イナリ湖が凍っていれば湖の氷の上を歩くツアーも
4日目:終日フリー。夜オーロラハンティングツアーへ
5~6日目:ネムリへ移動、終日フリー
7~8日目:ヘルシンキへ移動、帰着
■取材協力
アリスツアー
東京都渋谷区道玄坂1-6-6 渋谷KSビル3F
Tel: 03-5457-2310
担当コンシェルジュ: 井田 洋