グルメ・歴史・街歩き・絶景・ビーチ・夜遊びとすべてを楽しめるスペインの新婚旅行。気候も穏やかで、2016年からは東京―マドリード間は直行便もスタート、心配事は「治安」ぐらいなもの。
実はスペインは「スリ・置き引き」に気を付ければほとんど暴力を伴う犯罪に巻き込まれる危険はないとても安全な国です。
ここではスペイン在住15年以上の現地特派員が、「ジッパーの着いたバッグを使う」、「斜め掛けor肩掛け出来るバッグを使う」と言う基本的な事以外にも、スリ・置き引き対策が万全の正しいバッグの選び方を伝授! 簡単なポイントを抑えることで防犯対策が出来るので、ぜひ取り入れてみて下さい。
ハネムーン観光中は、最低限必要なものだけ入る小さなバッグ
スペインで観光のお供に重宝するバッグは、バッグ上部にジッパーが付いていてしっかり閉められるもの。サイズは小さめで斜め掛け出来るタイプのものが便利。
軽くて柔らかい素材のバッグで、パスポート・お財布・スマートフォン・リップクリームやティッシュが入ればOKな小さなバッグ。
外側についているポケットには決してスマートフォンなどは入れず、地下鉄やバスの回数券を入れるとさっと取り出せて便利です。バッグの本体とジッパーは必ず体の前面に持ってきてください。そして出来るだけ体にバッグを密着させること。
軽くて小さいタイプのものは、秋~春にかけては斜め掛けしたバッグの上からアウターを羽織れば2重の防犯になります。
小さなバッグじゃ必要なものが入らない! と言うのであれば、もう少し大きめの斜め掛けか肩掛けが出来るバッグで、ジッパー付きの内ポケットに、お財布・パスポート・スマートフォンを入れるか、軽めのサブバッグを予備に持ち歩くのもいいかも。
ただし持ち物は少な目であればあるほど盗難や紛失の可能性は低くなります。
男性やカジュアルな恰好にはボディバッグやウェストポーチ
体にぴったりくっつき、さらにある程度重さがあっても耐えられるボディバッグやウェストポーチもおススメ。少し大きめのものならば、大きめのカメラも入ります。
ただし、ボディバッグもウェストポーチも体にクロスさせ胸の前で持つようにします。後ろやウェスト位置など低い場所にすると意識がいかないので気を付けて!
スリに狙われやすい!スペイン観光にはNGなバッグ
夏になると必ず流行るかごバッグ。リゾート気分満点でとってもかわいいですよね?でも残念ながらジッパーが付いていない、手提げで持つタイプが多くスペイン旅行にはNGです。
バックパックは両手があき、両肩で支えるので荷物が重い場合は便利ですが、体の背面に目はありません。目が届かない位置にバッグのジッパーが来るのはNGです。
たまに盗難防止のために体の前にバックパックを持ってきている人がいますが、現地のスペイン人はあまりやらず、いかにも観光客っぽい。
クラッチバッグや手提げでしか持てないバッグもひったくりには格好のターゲットです。新婚旅行の思い出に予約したミシュラン星付きレストランに行く、素敵なワンピースに合わせて華奢なバッグをどうしても使いたい時は、ホテルからレストランや劇場までタクシー移動がおススメです。
バッグにちょっとした工夫でスリ対策
1. 少し大きめのショルダーバッグなどは、バッグの中にバッグインバッグや布製のきんちゃく袋を入れてバッグを開けても持ち物が簡単に見えないようにする。
2. バッグインバッグを使わなくとも、バッグを閉める前にスカーフやハンカチなどをさっとかぶせる。
3. 財布チェーンを付けバッグの中にいれ、チェーンの留め金の部分をバッグの内ポケットのジッパーつまみなどにつける。
4. 人込みや地下鉄では、バッグのジッパーの上に手を添える。
ちょっとしたことですが、スリ対策には「気を付けていますよ」と思い込ませることが大事です。げんに狙われるのは日本人や観光客だからではなく、スキがあるから。スキを見せればスペイン人や地元の人も狙われます。
いつもより少しだけ気を付けて、楽しく思い出いっぱいのハネムーンを過ごしてください!