スペインのサンドイッチと言えば、ボカディーリョ。オリーブオイルを垂らしたバケットに、生ハム、チョリソー、オムレツ、チーズや野菜など、何でもはさんで、はい、お弁当。学校に、職場に、ピクニックに、受験に、デートに、いつでもどこでもお伴するボカディーリョは、日本のおにぎりのような感覚です。ボカディーリョはもちろん美味しいのだけれど、個人的には、おにぎりのほうが数倍美味しいと思うのです。
ところが同じパンがベースのお料理でも、バスク料理のPintxos(ピンチョスの意味は、串)となると話は別です。ここ数年で、バルセロナにもPintxosのお店が随分増えました。久々に、ゴシック地区の人気のお店「SAGARDI BCN Gotic」で軽い夕食をとりました。
美食で注目を浴びるバスク料理を堪能
<Information> SAGARDI BCN Gotic(サガルディ・バルセロナ ゴシック店)
http://gruposagardi.com/en/restaurant/sagardi-cocineros-vascos/barcelona/
住所:Carrer de l’Argenteria, 62, Barcelona
夜8時ごろに入ったので、まだ人がまばらです。これが9時、10時と時間が経つにつれ、立ったままPintxosをほおばるお客でいっぱいになります。週末の10時頃は、身動きができないくらい。
何故これほど人気があるのでしょう。
1.メニューから選ぶのではなく、すでに出来上がったPintxosを物色しつつ、食べたいと思ったものを、自分でお皿に入れて勝手に食べられる気楽さ。
せっかくのバスク料理ですから、飲み物は、バスクの微発砲性の辛口ワインTxakoli(チャコリ)か、リンゴ酒 Sidora(シードラ)で決まりです。
2.パンの上に鎮座する具の豊富さ、美しさ。色々食べられる幸せ。あれもこれもと、全部食べたくなります。
サーモン、じゃがいものトルティーリャ、ソブラサーダのリンゴと蜂蜜がけ。どれを食べても、超美味しい。
具が何かわからなければ、お店の人に聞いてみましょう。ニコニコ顔で教えてくれます。
3.明朗会計
会計を頼むと、ウェイターがお皿に残った楊枝の数を数えてくれて、簡単明朗な会計です。このお店は、Pinxos 1本が1,9ユーロ。
ハネムーン・カップルなら、仲良く半分っこしながら、全種類試してみるのもいいかしら。