イタリア人の誰もが思いつくローマの高級ホテル街といえば、フェデリコ・フェッリーニ監督の1960年の映画「甘い生活」（La Dolce Vita）の舞台となったヴェネト通りです。
今回ご紹介する「ホテル・エデン」はこのヴェネト通りのすぐ近くにある、この界隈でも屈指の老舗五つ星ホテルです。
最高のホスピタリティーやホテル水準で定評のある、欧米に9軒のラグジュアリーホテルを展開しているドーチェスター・コレクションホテルの一つ。
ハリウッドスターなどの各国著名人が常連客リストに名を連ね、往年の大女優、イングリッド・バーグマンはこのホテルをこよなく愛したといいます。彼女のローマ滞在中は「家」となっていました。
ローマハネムーンでぜひおすすめしたい「ホテル・エデン」の魅力を徹底取材！前編・後編の2回に渡りご紹介していきます。前編の今回は、夢のような滞在がかなう、素晴らしいお部屋やサービスを中心にレポートします。
大改装後2017年にリニューアルオープン！スタイリッシュに美しく生まれ変わったホテル
「ホテル・エデン」は約1年半にもおよぶ大幅な改装を終え、2017年に全面リニューアルオープン。
銀座のカルティエブティックも手がけた、インテリアデザインの巨匠と呼ばれるブルーノ・モワナーのもと、歴史ある老舗ホテルの格調そのままにモダンでスタイリッシュなホテルに生まれ変わっています。
今回の改修でゲストルームが121室から98室へ。よりゆったりとした空間でくつろげるように変更。また、受賞歴のあるファビオ・チエルヴォ総料理長の指揮のもと、健康的なライフスタイルをテーマにしたフード＆ドリンクへと生まれ変わっています。
そして注目は「エデン・スパ」。ホリスティック・ウェルネス体験やセラピーを完備し、ヘアスタイルを整える「ブロードライバー」があります。パーティやちょっと改まったディナーへ出かける前に、スタイリングやネイルなどをお願いできるのはうれしいサービス。
今までの資産を活かしながら、新たな価値を付加して再スタートを切った「ホテル・エデン」は、ローマの魅力をより体感できる滞在先となることでしょう。
ハネムーンで必須条件は「便利なロケーションのホテル」を選ぶこと
「ホテル・エデン」はロケーションも抜群！ローマに来たら必ず訪れるスペイン広場から徒歩約10分というのは非常に便利です。
ブランド店が立ち並ぶコンドッティ通り（スペイン広場前）や最寄りの地下鉄駅（バルベリーニ駅やスパーニャ駅）まで徒歩約10分。これまたローマ観光で逃すことのできないトレヴィの泉へも徒歩約15分です。
ロケーションが便利だと、ストレスフリーで気持ちもアップしますね！
以前ご紹介しましたトリトーネ通りのリナシェンテデパートもホテルから徒歩10分の距離です。
ホテルが建っている位置もコーナーにあり、周辺が庭園の多い建物に囲まれています。このため、低いフロアのお部屋でも、窓からの見晴らしがよいこともうれしいポイント。建物がひしめき合って立っているローマの歴史街地区では大変稀なことなのですよ。
さらに、ローマ歴史街地区を一望に見渡せる高台「ピンチョの丘」の上に位置するため、最上階にある展望レストランからの眺めは最高です。
そこから聖ピエトロ大聖堂やヴィットリアーノなどを、食事をしながら堪能することができます。
極上サービスに脱帽！気配りも特別な「ホテル・エデン」
今回、取材で訪ねた時に、特に印象に残ったのが、フロントやレストランスタッフ、ドアマンの方に至るまでの素晴らしいサービスです。
なかなかラグジュアリーホテルの取材は緊張するものですが、ホテルの方の気遣いのきいた対応で、リラックスして取材に望むことができました。
どのスタッフも笑顔を絶やさずてきぱきと、でもビジネスライクではない真摯な対応に違いを感じました。
ホテルの入口をくぐるとそこは別世界！シックで華やかなロビーが出迎えてくれます
ホテルエデンの外観は格調の高さが垣間見えるものの、特に装飾もなくシンプルに抑えたともいえる外観です。
ですが、ドアマンのエスコートでいったん中に入ると、まるで別世界のようでした。
ホテルの外観をあえて抑えてあるのは、ホテル内に入った時の感動を、一気に湧きおこらせる効果を狙っているのではと感じました。
ホテルに初めてお越しになった方は、つい感動の溜息がでてしまうのではないでしょうか。
アーティストや職人の技が随所に光るラウンジ「ラ・リブレリア」
ロビーの奥には落ち着いたラウンジスペースがあり、お客様のリラックスの場となっています。
「ラ・リブレリア」（本屋）と呼ばれるこのラウンジでは、アフタヌーンティーやカクテルなどが楽しめます。
「ラ・リブレリア」という名前は、お洒落な本屋をイメージした棚に、シークレットバーが設置されていることから来ています。
壁にかかれたローマ神殿の柱の騙し絵はすべて手描きで描かれ、角天井の金箔も一つ一つ手作業で貼られています。アーティストや職人の技を一同に集めた、ホテル自慢のラウンジです。
お二人でゆったりとこれからの旅のプランを確認したり、その日の感動を語り合ってもいいですね。
隠れ家的な雰囲気でくつろげる「ホワイエ」
もっと隠れ家的な場所でリラックスされたい方はこちらのホワイエ（会議室や宴会場の待合室）でくつろがれてはいかがでしょうか。
特別な催しがない時はホテルを利用されるお客様のラウンジとして活用されていて、独特の雰囲気を楽しめます。
こちらのスペースのテーマは古代ローマ。
古代ローマの貴族の邸宅の壁に施されていた装飾や、「カラカラ浴場」のモザイクと同じモチーフを使ったカーペットが独特の空間を演出しています。
「ラ・リブレリア」を見降ろす位置に併設されています。
高い天井と白を基調とする清潔感あふれるゲストルーム
さあ、さっそくお部屋を見に行ってみましょう。
ホテル・エデンのどのお部屋も19世紀の建物を生かしているため、天井がとにかく高くて開放的です。白を基調としたインテリアでさらに明るく清潔感溢れるお部屋に仕上がっています。ほぼ全室にバスタブを完備。
今回の取材では2種類のお部屋を見せていただきました。どちらも眺めのよい「プレステージスイート」と「ジュニアスイート」です。
豪華な装飾が目を見張る「プレステージスイート」
プレステージスイートは寝室とリビングルームのついた豪華なお部屋です。ホテルでウォークインクローゼット付きなんて、すべての女性の夢ですよね！
お部屋に飾られている水彩画は、インテリアデザインを手がけたブルーノ・モワナー氏の作品。ローマという街や「ホテル・エデン」にインスピレーションを受けて描いたものだそうです。
バスルームの内装に使われている大理石、パキスタンから取り寄せたそうです。イタリア大理石の本場、カッラーラの職人が美しく仕上げています。
こちらのお部屋は1泊2,380ユーロから（2019年2月現在の換算で約30万円）です。
細部まで凝った造りの「ジュニアスイート」
ジュニアスイートは白を基調としたお部屋に、ゴールドを組み合わせたインテリアが素敵です。あまり目が行かないお部屋の細部まで凝った作りとなっています。
例えば、クローゼットの中の奥の壁にまで装飾を施された壁紙が使用されていたりします。
バスルームは、石目の美しい白い大理石と磨き上げられた金色の金具で、レトロシックな豪華さを演出しています。
全てのお部屋のアメニティーは「ボッテガ・ヴェネタ」です。そういえば、東京のラグジュアリーホテル「マンダリンオリエンタルホテル」のアメニティーもボッテガヴェネタでしたね。
ジュニアスイート1泊の宿泊料金は1,063ユーロから（2019年2月現在の換算で約13万4千円）です。
ホテル一押しのお部屋は他にもいろいろ
もう少しリーズナブルに滞在したいということであればクラシック（スタンダード）ルーム。1泊510ユーロから（2019年2月現在の換算で約6万4千円）とお手頃です。
他にもホテルが誇る一押しのお部屋がたくさんあります。特に素晴らしいのは、かのイングリッド・バーグマンが、ローマ滞在の際に必ず利用していた「オーロラテラススイート」です。
あいにく取材の日は、このお部屋に宿泊されているお客様がおり、見せていただくことはできませんでした。
オーロラテラススイートの一番の醍醐味は広大なテラス！ローマの中心街にいながら、緑に囲まれた別荘のような雰囲気を味わえるのはここならではです。
1泊の宿泊料金は4,000ユーロから（2019年2月現在の換算で約50万円）です。
一生忘れられない思い出となる極上のローマ滞在をご希望なら、「ホテル・エデン」がきっとそれをかなえてくれることでしょう。
せっかくのハネムーン、思いきって滞在されてはいかがでしょうか。
ローマ屈指の老舗「ホテル・エデン」でラグジュアリーな滞在【前編】まとめ
やっぱり5つ星ホテルでの宿泊は予算的に難しい・・・という方でもご安心ください。「ホテル・エデン」の展望レストランやスパのご利用は一般のお客様にも解放されております。
この機会に素晴らしいサービスや空間を堪能されてはいかがでしょうか。
後編の記事では一般のお客様でもご利用いただける、展望レストランやスパについて詳しくお届けしたいと思います。
＜Information＞ ホテル・エデン Hotel Eden
ホームぺージ
住所：Via Ludovisi, 49, 00187 Roma
電話番号：+39 06 478121
最寄りの駅：地下鉄A線「バルベリー二駅（Barberini）」徒歩約10分
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