見所がたくさんつまっているシテ島。

今日はその中でも、マリー・アントワネットがギロチンにかけられるまでの最後の日々を過ごした独房に行きましょう!

パリの魅力は、歴史がそこらじゅうにあるところ。

恋人たちが手をつなぎながら散歩をしているロマンティックなセーヌ河から1本道を入ると、そこはマリー・アントワネットの独房があるコンシェルジュリーが・・・

元フィリップ4世の宮殿だったコンシェルジュリー、14世紀後半から牢獄へ

見どころいっぱいのパリ、シテ島

外観はずっと清掃工事が数か月の間行われていましたが、昨年くらいに終了し、以前はどんより薄暗かった元牢獄は、少し白っぽく、明るくなりました。

マリーアントワネットの牢獄コンシェルジュリー

だだっ広い広間を抜けて奥に行くと、マリー・アントワネットが最後に過ごした独房が蝋人形と共に再現されています。

このついたて1枚が、彼女のプライベートをかろうじて守っていたそう。

その後ろには常に見張りが。

ついたて1枚がマリーアントワネットのプライバシーを守っていた

他の女囚たちは中庭の散歩を許されていたようですが、彼女はそれすら許されていなかったようです。

ヴェルサイユでの優雅な生活から、この空間へ・・・

華麗なベルサイユ宮殿での生活から一変

かろうじて、窓があったのを見て少しほっとしました。少しは外を見て気を紛らわせることができたかしら・・・。

彼女が使っていた身の回りのものも残されています。

ギロチン台のあるコンコルド広場に出発するとき、お付の人が最後に水を入れて渡したという器がこちら。この器から最後にお水を口に含んだのでしょうか。

最後の水を飲んだといわれている壺

実際にこういうものを目の当たりにすると、彼女が本当に存在したことを実感させられます。

ちなみに、彼女の最後の手紙はマレにある国立古文書館にあります。一度見に行ったことがありますが、所々滲んでいたのは彼女の涙だったのか、それともただ単に時の流れか・・・

ちなみに来年の1月15日まで、このコンシエルジュリーでSaint Louisのエクスポも行われています。

熱心なカトリック教徒で十字軍を何度も送り込み、神聖化されたフランスの王様、Louis。彼の生後800年を記念してのイベントです。

フランスの歴史を語る上で外すことのできないフランス革命とマリー・アントワネット。

新婚旅行中に、ちょっとだけ歴史に触れてみませんか・・・?


<Information>コンシェルジュリー Conciergerie
2 boulevard du Palais 75001 Paris
裁判所(Palais de Justice)敷地内
開館時間:9時30分~18時
最寄り駅:メトロ4号線「シテ(Cite)」、「サン・ミシェル(Saint Michel)」駅もしくは、RER B,C線「サン・ミシェル・ノートルダム(Saint-Michel Notre-Dame)」駅

コンシェルジュリーがある裁判所の敷地内には、パリ最古のステンドグラスで彩らた美しいサントシャペル教会があります。そちらと合わせて見学できる、ペアチケット(大人15ユーロ)がありますので、ぜひ一緒に見学してみてはいかがでしょうか。

ノートルダム大聖堂も目の前!ぜひ、観光コースに組み込んでもらいましょう。

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